ナポリを脅かしたインテルのビルドアップ
インテルはビルドアップ時に、最終ラインの隊形変化を多用。3バックの中央を務めたフランチェスコ・アチェルビがチャルハノールの隣へ上がり、シュクリニアルとバストーニ(左右のセンターバック)が横に開いてパスを受ける場面が多く見られた。
このインテルの隊形変化を受け、ナポリ陣営はジエリンスキを前線に上げ、FWビクター・オシムヘンとのコンビでシュクリニアルとバストーニにプレスをかけようとしたものの、ネッラズーリがGKアンドレ・オナナをビルドアップに参加させたうえ、ジェコとルカクの長身2トップへの中・長距離パスを織り交ぜたことで、ボールの奪いどころを定めきれず。前半1分にオナナのロングパスが早速ルカクに繋がったほか、同3分にも自陣後方からルカクに惜しいパスが供給された。
インテルの隊形変化に惑わされ続けたナポリは、同26分にプレスのかけ始めのタイミングを逸し、シュクリニアルのボール運搬を許す。この隙を逃さなかったシュクリニアルがルカクへ縦パスを送ると、ボールはナポリ陣営のペナルティエリアに到達。最終的にダルミアンがゴールエリアの手前で惜しいシュートを放っている。試合全体を通じ、インテルのビルドアップはナポリにとって脅威となっていた。
緻密な攻守で上位対決を制し、首位ナポリとの勝ち点差“8”の4位に浮上したインテル。今季のスクデット争いを盛り上げる存在となりそうだ。
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