徳島と契約更新も…母国クラブのカカ獲得挑戦再び。移籍金5億円要求も

　明治安田生命J2リーグ・徳島ヴォルティスは今月2日、ブラジル人DFカカ（23）と2023シーズンの契約を更新したと公式発表。しかし、ブラジル国内クラブがレンタル移籍による同選手の獲得を狙っているようだ。4日、ブラジル国内のラジオ局『Radio Itatiaia』が伝えている。

　カカは2021年2月に当時ブラジル2部のクルゼイロから徳島ヴォルティスへ完全移籍。来日1年目からセンターバックの主力選手としてチームを支えると、2022シーズンもJ2リーグで26試合に先発出場。クラブはJ1昇格を逃したが、年明けになって契約更新が正式決定している。

　そんな中『Radio Itatiaia』は「ブラジル1部アトレチコ・パラナエンセがカカをレンタル移籍により獲得しようと試みるも、徳島ヴォルティスが高額の移籍金を要求」と報道。これによると、徳島ヴォルティスはレンタル移籍による同選手の放出に応じないほか、移籍金として400万ドル（約5億3000万円）以上の支払いを求めている模様。

　ブラジル1部昇格組のグレミオやサンパウロなども選手サイドに接触しているが、ブラジル国内クラブに5億円以上の移籍金支払いは極めて困難であることから、同選手の徳島ヴォルティス残留が既定路線とみられる。

　また徳島ヴォルティスとカカの契約内容については、2021年2月にブラジル国内メディアが「4年総額200万ドル（獲得当時約2億3000万円）、500万ドル（獲得当時約5億7600万円）の契約解除条項の付帯」と報じていた。

　なおカカの去就については、2021シーズン終了後にもクルゼイロをはじめブラジル国内の複数クラブがレンタル移籍による同選手獲得に動いていた。しかし徳島ヴォルティスは今回の報道内容と同じく、高額の移籍金を要求して同選手の獲得を狙うクラブをけん制している。