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オーストラリア:アーロン・ムーイ(グループD)
オーストラリアは、アジア予選プレーオフ、大陸間プレーオフと、難しい状況を勝ち抜き今カタールW杯本大会への出場を掴んだ。前回王者フランスと同組となったグループリーグが厳しい戦いになることは、大会前から予想されていた。
初戦はいきなりそのフランス戦(11月23日)。先制こそしたものの、その後4失点を浴びて逆転負けを喫し(1-4)グループリーグ突破に向けて暗雲が立ち込める結果となっていた。
このフランス戦で、豊富な運動量でチームの心臓としての役割を果たしていたのが、MFアーロン・ムーイだ。崖っぷちで迎えた2戦目のチュニジア戦(11月26日)でも、攻守に渡って軸としての役割を全うし、3戦目に望みをつなぐ勝利(1-0)に大きく貢献している。
グループリーグ最終戦(12月1日)は強靭なフィジカルと組織力を誇るデンマークが相手。中盤の負担は大きくなるだろうが、ベテランとしてムーイの落ち着いたゲームメイクに期待したい。
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日本:遠藤航(グループE)
ブンデスリーガで2年連続デュエル王となるなど、対人能力を高く評価されている日本のMF遠藤航。初戦となったドイツ戦(11月23日)でも、普段から対戦している選手たちが多くいることもあってか、的確なポジショニングや体の入れ方で攻撃の芽を摘み取る活躍を見せ、歴史的な勝利(2-1)に貢献した。
しかし、2戦目のコスタリカ戦(11月27日)では遠藤含む中央が沈黙。守備面の強度は従来と遜色ない働きで終始日本のペースで試合を進めたが、攻撃面では効果的な縦パスの本数も極端に少なく、結果相手にワンチャンスをものにされてしまう(0-1)。
グループリーグ最終戦(12月2日)の相手となるスペインは、いずれのポジションも能力の高い選手が揃う。特に中央はタレントの宝庫だ。また、スペインはドイツ戦に引き分けた(11月28日1-1)ことで、日本戦も主力をそのまま起用することも大いに考えられる。中央で身体を張って攻撃の芽を摘める遠藤の存在は大きい。
遠藤については、コスタリカ戦後右ひざを痛めたとの報道もあり、スペイン戦の出場が危ぶまれる状況だ。重要な潰し役である遠藤不在となれば、一方的に殴られる展開も予想できる。それほどまでに現在の日本代表にとって遠藤の存在は大きなものだと言えよう。
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韓国:ソン・フンミン(グループH)
初戦となったウルグアイ戦(11月24日0-0)で危険なシーンを多く作られてしまった韓国だったが、チャンスを作っていたのはやはり絶対的なエース、FWソン・フンミンだった。大会前に左眼窩底骨折による影響を不安視されたが、試合では複数のチャンスに絡む活躍を多く見せてくれた。
2戦目のガーナ戦(11月28日)では、2点先行された中でも左サイドの落ち着いたプレーでチームを牽引。同点に追いつくシーンでも起点となる働きを果たしている。
残念ながら2戦目を落とした(2-3)ことで、残るポルトガルとの大一番(12月3日)は勝利が突破に必須の条件となる韓国。しかし、アジア勢のジャイアントキリングが目立つ今大会では、韓国も番狂わせを起こすチャンスと見ることもできる。ソン・フンミンは、まだ今大会得点がなく、強豪国相手のこの重要な試合でこそ高い得点能力を発揮してほしいものだ。
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