日本代表・海外組 海外日本人選手

元G大阪・井手口陽介がセルティック退団へ前進?現地でカップ戦起用論も…

井手口陽介 写真:Getty Images

 セルティックは19日、スコティッシュ・リーグカップ準々決勝のマザーウェル戦で4-0と快勝。日本代表FW古橋享梧(27)とMF旗手怜央(24)がゴールを決め、FW前田大然も途中出場する中、元日本代表MF井手口陽介(26)に出番は訪れなかった。その井手口陽介については、セルティック退団の可能性が取りざたされている。

 同選手は昨年12月にガンバ大阪からセルティックへの完全移籍したものの、今年1月のカップ戦で相手選手から強烈なタックルを受けて膝を負傷。2カ月間にわたり戦列を離れると、復帰後も出場機会に恵まれなかった。そして今季開幕直前に再び戦線離脱。8月末にトレーニング復帰を果たしているが、CLグループステージの登録メンバーから外れていた。

 そんな井手口陽介はメンバー外が続いていたものの、今月15日のスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)第11節・ハイバーニアン戦で今季初めてベンチ入り。

 すると英メディア『フットボール・ファンキャスト』はマザーウェル戦前に「アンジェ・ポステコグルーは、マザーウェル戦で井手口陽介を解き放つ必要がある」と見出しをうち、「井手口陽介が(出場機会に恵まれない)現状を打破する唯一の方法は、一刻も早くチャンスに恵まれることだ」

 「先週末のハイバーニアン戦でメンバー入りを果たした彼にとって、マザーウェル戦は自身の才能を披露するチャンスになる可能性がある」と見解を披露。

 「井手口陽介はまだ4年弱の契約が残っている。ポステコグルー監督とサポーターに自分の価値を証明するのに十分な時間が残されており、今後数週間から数ヶ月の間に調子を上げることができれば、“新加入選手”のようになる可能性がある」と綴っていたが、結局マザーウェル戦でもピッチに立つことはなかった。

 また井手口陽介の去就については、セルティックの専門サイト『リード・セルティック』が先月末に「現時点で彼がセルティックの中心選手になる可能性はほとんどない。これは選手にとってもクラブにとっても不幸なことだ。だからこそ来年1月の移籍はすべての関係者にとって理にかなっていると言える。セルティックの中盤での競争を考えると、来年1月にもセルティックを去った方が良いだろう」と、来年1月での退団の可能性に触れている。

 セルティックはUEFAチャンピオンズリーグも並行して戦っている。FIFAワールドカップ・カタール大会開幕前まで過密日程でも出場機会を与えられないことを踏まえると、井手口陽介はチーム内で厳しい立場に置かれていると考えられる。