「もっともっと貪欲に泥臭く」
ーサイドバック (SB)でありながらの攻撃参加が特徴の1つかと思いますが、得点とアシストはどちらのほうが嬉しいですか?
半田:やっぱり得点の方が嬉しいですね。点の取れるSBというものを目指してやっているので。でも最後のボールコントロールだったり、シュートというところはもっともっと精度を上げなきゃなと思います。
ー半田選手は一般的なSBより、やや内側にポジションを取ったり、クロスを上げる場面でもマイナス方向を狙ったり、工夫されているように感じます。これは意識している部分でしょうか?
半田:そうですね、相手の嫌なところ嫌なところっていうのは試合中ずっと意識しています。けれど、もっと僕自身のクオリティを上げて、僕がもう1人2人剝がしていったりとか、2人の関係性でシュートやゴールまで行けたりっていうことも増やしていかないといけません。ひと工夫して相手の嫌なところを動き続けて、突き続けるということをもっともっとやっていかないとなと思います。
今年結果が出ていないということがあるんですけれど、他にも動きながらのボールコントロールだったり、ラストパス、ラストコントロールという1つ1つの細かい精度も課題です。
ーJ2リーグで山形は今、9勝9敗9分で五分の成績です(第28節終了時点、山形は27試合消化で現在10位)。ここからJ1参入プレーオフ圏内(年間順位3〜6位)など、順位を上げていくためにはどういったものが必要でしょうか?
半田:まずはもっともっと貪欲に泥臭く戦って、泥臭く点を取りに行くことが必要です。そしてクロスを上げる場面でも、相手はここを守っておけば大丈夫でしょという感じになってきているので、引き出しをチームとしても個人としても増やさなきゃいけません。
もっともっとチームとして戦術を増やして、立ち位置をもっと整理していかないと、引いた相手を崩すのは日本代表のようなレベルであっても難しくなります。お互いがコミュニケーションをとって、スタッフともたくさん話をして、もっとチームとしての戦術の幅を広げないと勝てないと思います。
「代表での悔しさは代表で」
ー現在U-21日本代表で、今後はオリンピック、そしてフル代表が目標になってくると思います。日の丸への思いは強いものがありますか?
半田:U-17ワールドカップのブラジル大会(2019年)で悔しい思いをして、そのあとU-20ワールドカップ(2021年)がなくなって、という悔しさがあります。※2019年U-17W杯、半田はグループリーグで活躍するも怪我のため決勝トーナメント1回戦は欠場し、日本はメキシコに0-2の敗戦。2021年U-20W杯は新型コロナウイルス感染症の流行により中止。
代表での悔しさは代表でしか晴らせないと思っているので、オリンピックに出たいという気持ちはすごく強いですね。その中でもオリンピックにただ出るだけじゃなくて、良いパフォーマンスを安定して出せるぐらいの力をつけれるようにならないといけないなと思います。
ーフル代表の右SBでは、酒井宏樹選手(浦和レッズ)や山根視来選手(川崎フロンターレ)がプレーしています。参考にしている選手はいますか?
半田:酒井選手のような対人能力というのは、僕も身につけなきゃいけません。ただ対人が強いだけじゃなくてその前の寄せるスピードだったり、寄せる角度だったり、小さい部分かもしれないですけれど僕らにとってはすごく大きくはね返ってくるところなので、そういうところをすごく参考にしてます。
ー世代別日本代表ではキャプテンも経験されていますが、人として意識している部分やこういう人になりたいなというのはありますか?
半田:サッカー選手の中にも色々な人がいて色々な意見があるなかで、僕は「素直になって聞く」というのが1番大事なことだと思っています。そうしていく中で色々な意見を取り入れて、自分を良い方向に持っていけるように、ということを考えています。スタッフからの話もそうですし、色々な選手の話も素直に聞くことを大事にしていますね。
ープレーヤーとしての、将来の目標を教えてください。
半田:将来はチャンピオンズリーグに出られるようなクラブに行って、自身の力がどんなものなのかということを試してみたいです。
ー最後にモンテディオ山形のサポーターや、半田選手を応援しているサポーターの方にメッセージをお願いします。
半田:今こういう状況の中で、サインを書いたり写真を撮ったりっていうのは難しいですけれど、徐々にホームの試合でサイン会をやったりっていうのが出てきています。練習見学なども徐々に増えてきているので、そういう機会を大切にして、いつも日頃から応援していただいている方々に感謝を伝えられればとな思います。
ー本日は、ありがとうございました。
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