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寿司店経営失敗の理由は?ファン・ウェルメスケルケン・際に破産宣告

ファン・ウェルメスケルケン・際 写真:Getty Images

 PECズヴォレ所属のDFファン・ウェルメスケルケン・際(27)は、オランダ国内で日本食ビジネスを手掛けていたが、今年5月に破産している。オランダメディア『VOETBAL』は16日、破産した背景として、投資家による見通しの甘さを指摘した。

 ファン・ウェルメスケルケン・際は昨年、日本人投資家とともにオランダのレークに寿司店『Sushi Roku』をオープン。今年4月にはズヴォレに2号店を構えていた。しかし昨年10月、オランダ国内メディアの取材により社員に対する給料未払い問題が発覚していた。

 そしてテナントの改装工事を行った業者に対して費用を支払っていないことも明らかになると、昨年12月に事業から撤退。今年5月に裁判所から破産宣告を受けたと伝えられていた。

 この日本食ビジネス破綻の背景について『VOETBAL』は「ファン・ウェルメスがプロジェクトに参加することにより、サッカークラブのサポーターから顧客が流入すると、日本人の実業家は期待していた。しかしそれは無駄な望みで、期待された成果は得られなかった」と説明。サッカーファンを顧客のターゲットに設定したこと自体が事業失敗につながったと主張している。

 なお、ファン・ウェルメスケルケン・際はヴァンフォーレ甲府の下部組織出身。高校卒業と同時にオランダへ渡りドルトレヒトでプロキャリアをスタートさせると、2019年夏にPECズヴォレへ加入。昨年2月にひざの大怪我により長期離脱を余儀なくされていたが、今年1月に復帰していた。