MF藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス)
この6月に開催されたU23アジアカップでキャプテンを務め、中盤の選手でもっとも頼りになる存在だった藤田譲瑠チマ。20歳とは思えない球際の強さと勘所を押さえたプレーを、フル代表で見てみたいと考えるサポーターは少なくないだろう。
2年前はJ2(東京ヴェルディ)でプレーし、昨年は初のJ1(徳島ヴォルティス)で荒削りな面が感じられたが、今季横浜F・マリノスでみせるそれは明確な成長を感じさせる。成長著しい今、日本代表でJリーグ屈指の面々と共闘することで、さらに加速度的に伸びていくのではないだろうか。
MF満田誠(サンフレッチェ広島)
今2022シーズンのJリーグで、最大級のサプライズだ。流通経済大学からサンフレッチェ広島に加わったルーキー満田誠は、第4節のFC東京戦でプロ初のスタメンを記録すると、そのまま定着。ここまで14試合に出場し4得点4アシストと、どちらもチームトップの数字を残している。
スピードとタッチの細かなドリブルが共存することでDFを引き付け、そこからシュートもパスも選択できる。長い距離のスプリントもいとわず、ポストプレーに長けたFWの近くでプレーできると光り輝くニュースターだ。
FW鈴木唯人(清水エスパルス)
藤田譲瑠チマとともに、U23アジアカップで素晴らしい活躍をみせた鈴木唯人。チームトップとなる3得点を記録し、U-21日本代表の3位入りに大きく貢献した。ボディバランス、スピード、シュートセンスに秀でており、ドリブルのコース取りも巧みなためボールを持つとこの選手を止めるのは難しい。
所属する清水エスパルスは16位と低迷、自身も3得点に留まってはいるが、全試合にスタメン出場するなど評価は揺るがない。フル代表入りで、なかなか結果が出ないFW陣に挑戦状を叩きつけるか。
FW鈴木優磨(鹿島アントラーズ)
鈴木優磨は、E-1サッカー選手権だけでなく海外組を含めた日本代表にも最も求められるタイプのプレーヤーだろう。現在日本代表FWには浅野拓磨(VfLボーフム/ドイツ)、古橋享梧、前田大然(ともにセルティック/スコットランド)とスピードタイプばかりが名を連ねており、状況に応じた交代策が難しい。対して鈴木はポストプレーを筆頭に身体を張ることを苦とせず、2列目の選手たちの特徴を引き出すこともできるはず。Jリーグ屈指の貪欲さを持つストライカーにかかる期待は大きい。
他にも、日本代表では層が薄いサイドバック(SB)で安定した活躍をみせているDF常本佳吾(鹿島アントラーズ)、中盤を安定させられるであろうMF橋本拳人(ヴィッセル神戸)やMF前寛之(アビスパ福岡)など、日本代表の一員として見てみたい選手は多い。
カタールW杯に向けて戦力を増すためには熾烈な競争が欠かせず、日本代表経験がない、もしくは少ない選手たちに、多くのチャンスが与えられることを願いたい。
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