ワールドカップ(W杯)イヤーの2022年。サッカー日本代表は無事カタール大会への切符を手にし、6月前半はメンバー選考のテスト的な要素もある国際親善試合が行われている。フル代表が盛り上がる中、U-21日本代表は6月1〜19日に開催の「AFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022」に参戦中。3日にグループステージ初戦(UAE戦)を迎える。
同アジア杯に出場のU-21日本代表メンバーは、2024年に開催されるパリ五輪を目指すいわゆる「パリ世代」の選手たちでもある。もちろん年齢的にはルーキーと呼ばれる世代だが、所属クラブではすでに主力として活躍する選手も少なくない。ここではアジア杯でメンバー入りを果たした選手たちを、ポジションごとに紹介していく。
ゴールキーパー(GK)3名
- 小久保玲央ブライアン(SLベンフィカ/ポルトガル)
- 佐々木雅士(柏レイソル)
- 鈴木彩艶(浦和レッズ)
日本代表の歴史を見ても、これほど体格に恵まれたゴールキーパーの多い世代はなかっただろう。長く代表のゴールマウスを守り、フランスW杯(1998)とドイツW杯(2006)で正GKを務めたレジェンドGK川口能活も、身長は180cmと決して大柄ではない。
比べて選出された小久保玲央ブライアンと鈴木彩艶は、いずれも190cmを超える。小久保はすでにポルトガルリーグの名門ベンフィカに所属し海外でプレー。鈴木も所属先の浦和レッズで、元日本代表GK西川周作としのぎを削っている。佐々木雅士も所属先の柏レイソルでは、韓国代表GKキム・スンギュとポジション争いを繰り広げ実力をつけてきていることは確かだ。
GKと言うポジションの性質上、アジア杯では出番のない選手もいるだろうが、同世代と競え合えるこの機会に、さらに高いレベルを目指して欲しい。
ディフェンダー(DF)8名
- 内野貴史(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
- 木村誠二(モンテディオ山形)
- 加藤聖(V・ファーレン長崎)
- 馬場晴也(東京ヴェルディ)
- 半田陸(モンテディオ山形)
- 畑大雅(湘南ベルマーレ)
- 鈴木海音(栃木SC)
- チェイス・アンリ(VfBシュツットガルト/ドイツ)
DF陣の注目はやはり、この4月に高卒で海外挑戦を果たしたチェイス・アンリだ。その他の選手たちも若くして各クラブで出場機会を確保している選手ばかり。
特にアンリと同じくドイツでプレーする内野貴史をはじめ、J1湘南に所属し今2022シーズンは両サイドで出番を得ている畑大雅、J2でここまで好順位に着ける山形の原動力となっている半田陸、両サイドバックは注目度が高い。
センターバックはJ1所属選手こそいないものの、J2栃木の鈴木海音と東京Vの馬場晴也が所属クラブで定位置を確保できており、サイドと同様にポジション争いは高いレベルで熾烈なものとなるだろう。
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