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元FC東京・原大智の去就で現地見解「アラベス復帰は…」STVV完全移籍も

原大智 写真:Getty Images

 FC東京下部組織出身のFW原大智(23)は今季、レンタル先のシント=トロイデンVV(STVV)で活躍。来季の去就が不透明とみられる中、レンタル元であるデポルティーボ・アラベスを退団する可能性があるようだ。5月31日、スペインメディア『EL CORREO』が伝えている。

 原大智は昨年8月、アラベスからSTVVへレンタル移籍。シーズン前半戦はU24日本代表FW林大地(25)とポジション争いを繰り広げていたが、FW鈴木優磨(26)退団後のシーズン後半戦には主力選手として活躍。ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)全34試合中20試合の先発出場で8ゴール3アシストと結果を残すと、ベルギーでのシーズン終了後にはアラベスのトレーニングに参加していた。

 そのアラベスはシーズン序盤から黒星が先行すると、ラ・リーガで最下位に終わり2部へ降格。スペイン紙『アス』はクラブ幹部がを原大智はじめレンタル組の復帰を計画していると主張している。

 一方でSTVVのアンドレ・ピントSD(スポーツディレクター)は先月末、国内メディアのインタビューに対応。原大智の去就について聞かれると「彼の所属クラブ(アラベス)や代理人と交渉している最中だ。彼を呼び戻すオプションがあるならば、我々の財政面の可能性を考慮し、実現にむけて全力を尽くす」と語り、完全獲得に動く可能性を示唆していた。

 すると、『EL CORREO』も同選手について「ハラはベルギーへのレンタル中にゴールで応えた。しかし、アラベスへの復帰は保証されていない」と言及。来季もアラベス以外のクラブでプレーする可能性を述べている。

 なお、本田圭佑の兄であり原大智の代理人を務める本田弘幸氏は先月15日にツイッターを更新。アラベスの2部降格の瞬間を見届けたことを明かすと「リーガの残留争いは、どの選手もいつもの力が発揮出来ない展開となってる印象。監督含め過度なプレッシャーによる緊張、焦り、恐れに対して、正常ではない。残留か降格かの天と地の差の分かれ道で、結果出せる強さを身につけたい。今夏もハードワーク必須」とツイート。文末には「Alaves」、「降格」、「1部でプレー」とハッシュタグ付きのコメントも添えていた。