
2022年11月に開催予定のFIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)。4年に1度のサッカーの祭典。世界から選りすぐりのチームが出場し雌雄を決する数少ない機会だ。出場を決めた国のチームは今から約半年間、より一層の強化を行い頂点を目指すことに余念がない。
32か国と絞られたW杯出場枠を争う各大陸の予選は、現時点ほぼ決着がついており、残すは欧州の1枠と大陸間プレーオフの2枠のみとなった。しかしながら、この熾烈な戦いの中では、有力視されるもすでに出場を逃した強国も存在する。
この記事では、残念ながらカタールW杯への出場の道を断たれた5つの強国を紹介していく。

イタリア(W杯18回出場・優勝4回)
2021年に行われたEURO2020(UEFA欧州選手権)の覇者イタリアが、2大会連続でW杯出場を逃したことは、今最終予選で最も大きなニュースと言えるだろう。
イタリアは欧州予選ではグループCにて、スイスに勝ち点「2」差で及ばずプレーオフへ。プレーオフでは、ポルトガルと同組のパスCに割り振られ、2強の出場枠争いが注目を集めていた。ところが、プレーオフ初戦である北マケドニアとの試合(3月24日)で思わぬ展開を味わうこととなる。
試合は大方の予想通り終始イタリアがボールを支配し、大量のシュートが北マケドニアのゴールを襲う。しかし、とうとう最後までイタリアがネットを揺らすシーンは来なかった。猛攻を耐え抜いた北マケドニアは、後半アディショナルタイムにワンチャンスをものにし、大金星を挙げる。0-1で試合は終了し、イタリアの敗退が決定した。
欧州王者として、自国だけではなく世界中のサッカーファンからW杯での活躍も期待されていただけに、イタリア予選敗退は衝撃的なニュースとなった。

コロンビア(W杯6回出場)
激戦区の南米予選では、コロンビアが涙をのむこととなった。
2月終了時点(2試合を残した状態)では、プレーオフの出場枠を含めて実に6チームが突破の可能性を残していた。そんな大混戦の渦中にいたコロンビアは、最終2試合を勝利で終えるも、事前の勝ち点差が響き突破を逃している。
南米予選といえば、20大会連続20回目のW杯出場となるブラジル、11大会連続16回目のW杯出場となるアルゼンチンを除き、予選の残りの枠はどの大会でも混戦となりやすい。
次大会(2026年)から出場枠が48に増加する予定のW杯。強豪ひしめく南米予選が楽になることはないが、コロンビアは今回の悔しさをバネに、必ずや牙を研いで本大会を目指してくるだろう。
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