Jリーグ

Jリーグ移籍も消滅か…「オミクロン株」で24歳ブラジル人FWの韓国移籍破談

Jリーグの試合球 写真提供: Gettyimages

 カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のアトレチコ・ゴイアニエンセでプレーしていたブラジル人FWアンドレ・ルイス(24)は、Jリーグ移籍が噂されていたが、ブラジル国内他クラブへのレンタル移籍が濃厚となっているようだ。28日、ブラジルメディア『グローボ』が伝えている。

 同選手はブラジル国内の複数クラブを渡り歩くと、2019年1月にコリンチャンスへ完全移籍。しかし、コリンチャンスでは出場機会を得られず、加入からわずか5か月後にフォルタレーザへレンタル移籍。昨季はレンタルの身でKリーグ2(韓国2部)の大田に在籍すると、リーグ戦で13ゴールをマーク。そして今年3月にはアトレチコ・ゴイアニエンセへレンタルにより加入。ただ、ストライカーではなく、主に右サイドやトップ下で起用されていることもあり、リーグ戦で21試合の先発出場でわずか1ゴールという結果に終わっていた。

 そんなアンドレ・ルイスは、アトレチコ・ゴイアニエンセでのレンタル期間が今月末に満了を迎えるほか、保有元のコリンチャンスとの契約は来年12月までとなっている。また、先月中旬にはブラジルメディア『MEU TIAMO』が日本と韓国から同選手獲得の打診があったと報道。さらに、『iG Esporte』は具体的なクラブ名は明らかになっていないものの、移籍金1200万レアル(約2億5000万円)によるオファーが届いたと伝えていた。

 しかし、『グローボ』の報道によると、Kリーグ1(韓国1部)の全北現代がアンドレ・ルイスの獲得にむけてコリンチャンスと交渉を進めていた模様。しかし、新型コロナウイルスの変異株『オミクロン株』の感染拡大によりビザの取得が困難になったため、全北現代は獲得を断念。現在、アンドレ・ルイスはブラジル1部のクイアバECへのレンタル移籍に向かっており、両クラブの交渉が進んでいるという。

 なお、コリンチャンスはアンドレ・ルイスを複数回レンタル移籍させたことにより、すでに50万ドル(約5700万円)の収入を得ているほか、来季の構想に同選手を含めていないことから、今冬放出の方針を固めているものとみられる。