シント=トロイデンVV(STVV)に所属するFW鈴木優磨(25)は、今季ここまでわずか1ゴールと苦境に立たされている。その中、ベルギーメディア『VOETBAL』は23日、同選手の現状に関するスポーツ心理学者の見解を伝えた。
同選手は2019年7月に明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズからSTVVへ完全移籍。2019/20シーズンにジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)で20試合でスタメンに抜てきされると、昨季は全34試合で先発出場し17ゴールをマーク。絶対的なストライカーとして信頼を寄せられていた。
そんな鈴木優磨は今夏の移籍ウィンドウでSTVV退団に向かっていたが、ベルギー国内の強豪アンデルレヒト、クラブ・ブルージュなど複数クラブからのオファーを断った末に残留。公式戦出場を拒否していたことについてチームメイトやベルント・ホラーバッハ監督に謝罪し、9月から再びピッチに立っている。しかし、同選手は今季ここまで10試合の先発出場でわずか1ゴールと苦戦。今月18日開催の第20節・KAAゲント戦ではついにスタメンから外れ、ベンチから90分間戦況を見つめていた。
その中、鈴木優磨の現状について、ベルギー国内の心理学者は「すでにクラブで頭角を現しているのに、期待された移籍が実現しなかった場合、大きなギャップが生まれる。目標が達成できないという悪循環から抜け出すには、選手も一生懸命努力することも必要だ。スズキは脳をリセットして、内発的なモチベーションを取り戻さなければならないだろう。つまり、自分のできることを示して、クラブとの関係を再構築しなければいけない」
「移籍を強行することが主な目的であり、それがうまくいかなければ、断られたことを話す可能性がある。そして、面目を失うことは、まさにアジア人が経験したくないことだろう。彼らの自尊心は他のどの国の人間よりも強い。このことが、スズキに大きな精神的ダメージを与えたと想像できる。その結果、彼のパフォーマンスが低下するのも無理はない」とコメント。今夏移籍失敗の影響がパフォーマンスに影響を与えているという考えを示した。
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