シント=トロイデンVV(STVV)に所属するFW鈴木優磨(25)は、今年8月に移籍が噂されたものの残留に至っている。そんな鈴木優磨が自身の去就報道に関する真相を語った。19日、ベルギー紙『HBVL』が伝えている。
鈴木優磨の去就を巡っては、昨季終了後の時点で10以上のクラブが関心を寄せていたものの、同選手はセリエAへの移籍を熱望。そのため、ヘルタ・ベルリンやベルギー国内の強豪アンデルレヒト、クラブ・ブルージュ、スュペル・リグ(トルコ1部)の強豪フェネルバフチェからのオファーを拒否。また、スペインやスコットランドから届いたオファーについても受け入れない姿勢を見せていた。
また、8月末にはセリエAのカリアリがアルゼンチン代表FWジョバンニ・シメオネ(26)の後釜候補に鈴木優磨ら複数選手をリストアップしていると伝えられていたが、選手サイドとカリアリが合意に至ることはなかった。くわえて、移籍ウィンドウ最終日の8月31日には、東京五輪の日本代表DF板倉滉(24)を擁する2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)のシャルケへ移籍が実現しなかったほか、EFLチャンピオンシップ(イングランド2部)のノッティンガム・フォレストからの打診も却下し、STVV残留に至っている。
複数クラブからの打診を断ったことが報じられている鈴木優磨だが、ベルギー紙の取材に対して「アンデルレヒトは僕を欲しがっていましたけど、(バンサン・)コンパニとは話しませんでしたね。クラブ・ブルージュも興味を示していましたよ。ただ、僕はもっと偉大なリーグに行くことを望んでいましたね」とベルギー国内の強豪2クラブから関心があったことを認めている。
また、移籍ウィンドウ最終日の出来事について聞かれると「とあるイタリアのクラブが(移籍先候補に)出てきましたけど、その時はシャルケ移籍間近でしたね。STVVとシャルケは合意していましたし、僕も準備していましたが、書類のサインが遅すぎました」とコメントを残した。
なお、鈴木優磨は移籍ウィンドウ閉鎖まで公式戦でのプレーを拒否したことで波紋を呼んでいたが、9月上旬に監督やチームメイト、クラブ関係者に謝罪したこともあり、再びレギュラーとして多くの出場時間を得ていた。また、先月12日のトレーニング中に左ハムストリングの筋肉に問題を抱えたことにより公式戦4試合で欠場していたが、今月6日開催のジュピラー・プロ・リーグ第13節・KVメヘレン戦で復帰している。
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