
日本代表FWオナイウ阿道(25)を擁するトゥールーズは16日、リーグ・ドゥ(フランス2部)第12節・オセール戦で6-0と勝利した。その中、フランスメディア『LADEPECHE』はかつて明治安田生命Jリーグのアルビレックス新潟でプレーしていたブラジル人FWラファエル・ハットン(25)のパフォーマンスに注目している。
ハットンはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のポンチ・プレッタでプロキャリアをスタート。2015年8月にはアルビレックス新潟へレンタル移籍により加入したものの、J1リーグで出場機会がなく、天皇杯1試合の出場にとどまり、シーズン終了後に退団していた。その後も複数クラブを渡り歩き、2018年夏からウクライナ1部のゾリャに在籍。昨季はレンタル先であるスロバキア1部のSKスロヴァン・ブラチスラヴァでリーグ戦21試合に出場し9ゴール6アシストをマークすると、移籍市場最終日の8月31日にトゥールーズと2023年6月までの契約を結んでいる。
そんなハットンはコンディションが万全でなかったこともあり、先月開催のリーグ戦全4試合でメンバー外となっていた。しかし、今月2日の第11節・アミアン戦でデビューを果たすと、オセール戦では左サイドのポジションで先発出場。1-0で迎えた7分に左サイドからドリブルで中央へ切れ込むと、グラウンダー性の鋭いシュートから移籍後初ゴールをあげている。さらに3-0で迎えた46分には、味方選手の放ったシュートのこぼれ球をバックヒールでゴールマウスに流し込み追加点をマークしている。
ホームでのデビュー戦で鮮烈なパフォーマンスを披露したハットンについて、『LADEPECHE』は「オナイウ阿道がサポーターの心をつかむまで時間がかからなかったのと同じく、『21』番を付けているハットンも(トゥールーズのやり方に)慣れるのに何も問題は無かった」と絶賛した。
なお、オナイウ阿道はこの一戦でベンチスタートとなると、58分にハットンとの交代で出場。ゴールこそあげられなかったものの、チームの勝利に貢献している。ただ、オナイウ阿道としては、ハットンが2ゴールをマークしただけに、今後左サイドでポジション争いを強いられる可能性があることに危機感を覚えているかもしれない。
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