明治安田生命J1リーグのガンバ大阪に所属するブラジル人FWパトリック(33)は、以前から帰化を望んでいることで多くのJリーグファンから親しまれている。そんなパトリックが6日、ブラジルメディア『BAND SPORTS』の取材で日本国籍取得を目指す中での過程について語った。
パトリックは2013年にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のアトレチコ・ゴイアニエンセから川崎フロンターレへのレンタル移籍。その後、ヴァンフォーレ甲府にも在籍していたが、2013シーズン終了後レンタル期間満了により、一旦ブラジルへ帰国する。しかし、翌年7月にガンバ大阪への期限付き移籍により再来日を果たすと、J1リーグ、ナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)、天皇杯の国内3冠達成に大きく貢献している。
同選手は2017年にサンフレッチェ広島へレンタル移籍により加入していたが、2019シーズン途中にガンバ大阪へ復帰。昨季はJ1リーグで33試合に出場して9ゴールをあげると、今季はここまでリーグ戦12試合の先発出場にとどまっているものの、すでに8ゴールをあげている。
そんなパトリックは、日本語の勉強に励む自身の姿をSNSに投稿しているほか、公式戦でのインタビューでも日本語で答えており、ガンバ大阪サポーターのみならず多くのファンから絶大な支持を得ている。
その中、ブラジルメディアのインタビューにおいて「ここ(日本)では法律がとてもきっちりしていますね。(帰化するためには)5年間日本にいることが必要ですし、日本語をマスターして国籍を取得するためのテストを受けなければいけません。(日本に来てから)5年が経とうとしていた時、僕は怪我をしました。そしてブラジルに戻って、ビザを失いました」
「怪我が治った後、サンフレッチェ広島に移籍しましたが、自分にとって特別なシーズンになりました。J1リーグの得点ランキングで2番目になりましたね。その時に帰化の話が来ましたが、(ブラジルに戻ったことで)リセットしていたのでできませんでした」とコメント。ガンバ大阪在籍時の2016年に右前前十字じん帯と右外側半月板を損傷したことが帰化するタイミングが遅れた間接的な要因であることを明かしている。
また、同選手は将来的な日本代表メンバー入りの可能性について「来年で(日本での滞在期間が)5年になります。日本代表は(ストライカーの)ポジションが欠けていますし、僕が帰化を望んでいることを代表監督は認識していますよ」と前向きなコメントを残した。
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