明治安田生命Jリーグ2021シーズンも終盤戦となる。残り試合が少なくなるに連れて気になり始めることと言えば、応援しているクラブの勝ち点や、順位が隣り合わせになるクラブの対戦スケジュールなどが挙げられるだろう。
10月3日時点におけるJ1リーグのリーグテーブルは下記のように発表された。上位グループ、下位グループでは今シーズンも混戦状態を極めている。残り試合は、よりスリリングなポイントレースになるに違いない。
ここでは、J1タイトル、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場権争い、J1残留争いに位置するクラブたちに注目し、今後の対戦スケジュールを詳しく見ていきたい。
J1タイトル・ACL争い
上記にJ1リーグタイトル争い及びアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場権争いに位置するクラブたちの今後の対戦スケジュールをまとめた。
事実上、J1タイトル争いは川崎フロンターレと横浜F・マリノスに絞られたと見ていいだろう。また上位3クラブのみに与えられるACL出場権を巡っては競争が激化している。勝ち点6差の中に5クラブがひしめき合う混戦だ。
現時点1位の川崎は、一時は横浜FMに勝ち点差を詰められたものの、持ち前の組織力が苦境を打破するに値した。今後、ルヴァンカップで苦杯をなめた相手である浦和レッズやサガン鳥栖など、落とせない試合が続く。最終節の横浜FM戦までに優勝を決めたいところだ。
2位の横浜FMは、これ以上川崎に勝ち点を空けられないためにも、上位クラブと対戦するラスト3試合までに勝ち点を固め取りしたいだろう。比較的中位とのクラブと対戦するスケジュールだが、結果だけでなく内容もいい形で終えるようにしたい。
そして、3位の座を巡り繰り広げられている激しいバトルが、今シーズン終盤の見どころになるだろう。
ヴィッセル神戸は、夏の強力な補強がいよいよチームに馴染みACL出場に向けて再び歩き始めた印象を覚えるもののまだまだ油断はできない。中でも名古屋グランパスとのアウェイ戦は絶対に負けられない。
名古屋も、2年連続のACL出場へ着々と歩みを進めている。次節の神戸戦を終えれば最終節の浦和戦まで上位との対戦はなく、他のクラブと比べると楽なスケジュールと言えよう。ルヴァンカップや天皇杯さらにはACLもすべて勝ち残っているため、ターンオーバーを駆使して総合力で上を目指してほしいところだ。
J1残留争い
上記は、J1残留争いに巻き込まれているクラブたちの今後の対戦スケジュールである。今シーズンは異例の4クラブのJ2降格となるレギュレーションのため、多くのクラブはまだ安心できない状況になる。現状、柏レイソル以下8クラブにJ2降格の可能性が残されている。
特筆すべきポイントは、現在降格圏内に位置する4クラブのうち、ベガルタ仙台を除く3クラブ(湘南ベルマーレ、大分トリニータ、横浜FC)には下位クラブとの直接対決が3試合以上残されていることだ。これはまだまだ勝ち点を積み上げられるチャンスが大いに残されていることを意味する。逆転でのJ1残留に期待しよう。
仙台に限っては、下位クラブとの直接対決は2試合のみ(大分戦、湘南戦)。さらには神戸や名古屋、鹿島アントラーズなど、ACL出場に向けて気合十分な相手との対戦が残されているだけに正念場となる。
仙台と同様、ガンバ大阪も残り試合は茨の道が続く。大分と湘南との下位クラブとの対戦を除けば、残りはすべてACLを目指すクラブばかりとの対戦が続いている。特に次節の浦和戦を皮切りに上位クラブとの3連戦が待ち受けており、他のクラブに比べてJ1残留の難易度は高い。難しい局面を打開できるようここから奮起しなければ、J2降格が現実味を帯び始めることだろう。
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