ラ・リーガ バルセロナ

今夏バルセロナ残留のフランス代表DF、上層部との会談で号泣か

サミュエル・ユムティティ 写真提供: Gettyimages

 バルセロナに所属するフランス代表DFサミュエル・ユムティティが、今夏の残留に向けてジョアン・ラポルタ会長らと会談を行っていたようだ。スペイン『ムンド・デポルティーボ』が報じた。

 2016年夏にオリンピック・リヨンからバルセロナに移籍したユムティティは、加入初年度こそレギュラーとして活躍したが、近年はヒザの負傷で離脱を繰り返している。今夏にバルセロナが契約解除に踏み切ると報じられるなど、退団する可能性が最も高い選手の1人に数えられていたが、高額な年俸がネックとなり、最終的に残留という形になった。

 そんなユムティティは8月中旬にクラブへ会談を要求すると、ジョアン・ラポルタ会長やラファ・ユステスポーツ副会長などクラブ上層部がそれに応じたという。緊張感に包まれた状態で話し合いがスタートすると、ラポルタ会長は2018年以降に出場機会が減少していることやコーチ陣から戦力に含まれていないにも関わらず、残留を望んでいることを非難したようだ。

 しかしながら、ユムティティは負傷の原因が判明しなかったことや、クラブが提案したヒザの手術はリスクがあったことから施術を受けたくなかったこと、自分で適切な治療法を見つけなければいけなかったこと、ここ数ヶ月は自身のコンディションが良いことなどを言葉を濁さず伝えたとのことだ。

 同選手の説明が終わると、ラポルタ会長は「彼を信じる」や「彼にはチャンスを与える価値があると確信している」などと伝えた模様。すると、ユムティティはこれまでの緊張感と自身の思いがラポルタ会長の心に響いたことから感情的になって泣き崩れたとのことだ。

同メディアは、「ユムティティは完璧なトレーニングを行い、監督を納得させるかどうかで出場機会が増えるか問われている。しかし、シーズンは長く、ユムティティが最高のトレーニングを行えば、クーマン監督は彼に対して不公平な態度をとることはないだろう」と見解を伝えている。