U24日本代表の一員として東京五輪男子サッカー競技に出場したDF冨安健洋(22)は、ボローニャ残留に近づいている。その中、ボローニャは26日、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のKVオーステンデからベルギーU21代表DFアルトゥール・テアテ(21)を完全移籍により獲得したと公式発表した。
身長191cmをほこるテアテは、KRCヘンクやスタンダール・リエージュの下部組織に在籍した後、昨夏にKVオーステンデへ加入。昨季はリーグ戦で29試合に先発出場したほか、プレーオフでは全6試合でフル出場。不動のセンターバックとしてチームを支えていた。また、今季は開幕から2試合はピッチに立っていなかったものの、今月8日に開催された第3節・KAAゲント戦から3試合つづけてフル出場を果たしていた。
一方、ボローニャは当初、今夏退団が噂される冨安健洋の後釜候補としてテアテをリストアップ。しかし、冨安健洋の今夏残留が濃厚となる中でもテアテの獲得に乗り出すと、KVオーステンデと600万ユーロ(約7億8000万円)による買い取り義務が付いた1年レンタル、レンタル料100万ユーロ(約1億3000万円)という条件でクラブ間合意。
そしてテアテ本人は今週なかばにイタリアへ入国。メディカルチェックを無事に通過し、ボローニャと正式にサインを交わしている。
なお、冨安健洋の去就を巡っては、選手サイドがクラブに対してプレミアリーグ移籍を望んでいることを伝えたとのこと。しかし、ボローニャ首脳陣は移籍金2500万ユーロ(約32億円)以上のオファーが届かない限り、放出しない方針を貫いている。
ベルギーで頭角を現してステップアップを果たしたテアテの加入により、冨安健洋の起用法に変化が生まれるのか注目が集まる。
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