日本代表・海外組 海外日本人選手

「良い意見交換ができた」田中碧の日本代表選外にデュッセルドルフ監督が言及

日本代表MF田中碧 写真提供: Gettyimages

 U24日本代表の一員として東京五輪男子サッカー競技に出場したMF田中碧(22)は、来月のFIFAワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選2試合に臨む日本代表メンバーに名を連ねなかった。その理由を2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)のフォルトゥナ・デュッセルドルフを率いるクリスチャン・プロイサー監督が明かした。26日、クラブ公式サイトが伝えている。

 田中碧は、今年6月下旬に明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレからデュッセルドルフへ買い取りオプション付きの1年レンタルにより加入することが正式決定。また、森保一監督率いるU24日本代表に招集されると、東京五輪では3位決定戦・メキシコ戦までの全6試合で先発出場を果たしていた。そして今月13日からはデュッセルドルフでのトレーニングに参加。21日に行われた2.ブンデスリーガ第4節・ホルシュタイン・キール戦でデビューを果たしている。

  一方、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)は26日に日本代表メンバーを発表。マヨルカのMF久保建英やPSVアイントホーフェンのMF堂安律ら東京五輪で活躍した選手たちが複数名選出されたが、田中碧は選外となっていた。

 プロイサー監督は第5節・シャルケ戦の前日記者会見で同選手について「田中碧はプレーにリズムが生まれてきているし、我々のもとでフィットしている。(プレーの)準備は整っている。アオについては、日本サッカー協会と良い意見交換ができた。インターナショナルマッチウィークで彼はここにとどまり、我々とさらに連携面を高めることになる」と語っている。

 なお、田中碧は14日に開催された第3節・ニュルンベルク戦で長距離移動による疲労蓄積が考慮されメンバー外となっていた。1カ月間で2度にわたり日本とドイツを行き来することを避けるためにも、森保一監督をはじめJFAのスタッフからの配慮があったようだ。