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「言い訳はない」北川航也がオーストリア強豪で勝負の3年目に。清水への移籍金額は…

北川航也(写真左) 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J1リーグの清水エスパルスでプレーしていた日本代表FW北川航也は、オーストリア1部の強豪SKラピード・ウィーンで3シーズン目を迎えているが、今シーズンにかける意気込みを語った。16日、オーストリアメディア『Krone』が伝えている。

 現在25歳の北川航也は清水エスパルスで頭角を現すと、2019年夏にSKラピード・ウィーンへ完全移籍。海外挑戦1年目は左足首靭帯損傷という大怪我を負ったこともありリーグ戦で6試合の先発出場にとどまると、昨季もし烈なポジション争いで後れをとり、5試合の先発出場にとどまっていた。

 そして同選手はハムストリングの負傷により今季も開幕から出遅れ、UEFAチャンピオンズリーグ・予選2回戦やUEFAヨーロッパリーグ予選3回戦など、ここまで公式戦7試合を欠場。しかし、今月12日に行われたUEFAヨーロッパリーグ予選3回戦の2ndレグ・アノルトシス・ファマグスタ戦で復帰すると、ブンデスリーガ(オーストリア1部)の第4節・SCラインドルフ・アルタッハ戦での後半途中から出場していた。

 北川航也はSKラピード・ウィーンとの契約を2024年6月まで残しているが、直近2シーズンで先発での出場機会をほとんど得られていないだけに、今季へかける思いは相当なものであるようだ。本人はオーストリア国内メディアの取材で「僕はここで2年間過ごしてきましたが、(個人として)今シーズンは特に重要な1年になります。ヨーロッパでさらに成長した姿を見せれたらと思っています。もうこれ以上言い訳はありません」と語っているほか、ドイツ語の習得にむけて勉強していることも明かした。

 なお、『Krone』は同選手が清水エスパルスからSKラピード・ウィーンへ移籍した際の移籍金が150万ユーロ(約1億9000万円)であったことも明らかにしている。勝負の3年目を迎えている北川航也は、数少ないチャンスをものにできるのだろうか。