
負けている時に決められるエースに
今季の前半戦全14試合中、川西がゴールを決めた7試合ではチームも6勝1敗という結果に。逆に決められなかった7試合では2勝1分4敗と「川西が決めないと勝てない」という結果が出ている。9ゴールのうち先制点も4つ、決勝点(先制点も含む)も4つ挙げている川西。ゴール後にチームメイトに囲まれる様子はエースの風格が漂う。川西が考えるエース像とはどのようなものだろうか。
「先制点や良いタイミングで点を獲れている感触はあるんですけど、やっぱりチームが負けている時に決められるようになりたいですね。上位チーム相手の試合、カターレ富山戦(4月25日第6節)とロアッソ熊本戦(5月2日第7節)では、続けて点が取れずに0-1で負けてしまってホントに悔しかったですから。1試合に1点は決めたいです」
「今季はワンタッチゴールが多く、実は自分の得意な形のゴールというのはあまりないんです。昨季の富山戦(第17節、2-1で勝利)で、左サイドからドリブルで相手をいなして決めたゴールが自分の形です。昨季の方が自分が考える理想のゴールは多かったと思いますね」
ー今季は得点王も見えていますが。
「まずはチームとして早くJ2昇格を決めることが最優先です。昇格を決めれば、自分の得点にもフォーカスできると思います。自分が得点に専念できるような環境を作るためにも、まずはJ2昇格を目標に戦っていきたいと思います」
それにしても、ゴール前に入っていく際に「相手の足を見ている」というのは、相手からすれば人体の構造上のことであって防ぎようがない。川西はこうした普遍的な能力をどうやって身につけたのか。インタビュー後編では、そのルーツに迫っていきます。
川西翔太プロフィール
1988年10月28日生まれ(32歳)177cm72kg、奈良県出身。中学卒業後に青森山田高校にサッカー留学、2年生時に夏のインターハイ優勝を経験。大阪体育大学へ進学後、2回生時に総理大臣杯優勝。大学卒業後はG大阪に加入、J1優勝争いやJ2降格、J1昇格も経験するなど、チームの過渡期に3年間プレー。2014年から3年間プレーした山形、2017年から2年間在籍した大分でもJ1昇格を経験。2019年から岐阜に加入し、J3降格を経験するも、2020シーズンはプロ入り後初の全試合出場と2桁得点(10得点)を記録。2021シーズンは前半戦を終了し、J3得点ランキングトップとなる9得点を挙げてチームを牽引中。基本技術が高く、ポストプレーやオフ・ザ・ボールの動きにも優れるFWで、ボランチやサイドMF、トップ下としてもプレーできる。最近の趣味はゴルフ。
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