2ndレグの展望
今回チェルシーがアウェイゴールを決めて同点に終わったことを考慮すると、このスコアのままだと勝ち抜けるのはチェルシーだ。
となると、マドリードは少なくとも1点を取りに行かなければならないため、1stレグよりも攻守において攻勢に出るはずだ。
一方のチェルシーは、前がかりに攻めてくるマドリードに対して今回よりはやや受け身になることが考えられる。とは言え、90分通してマドリードの猛攻を防戦一方で無失点で切り抜けることは極めて難しく、ゾーン1でブロックを敷いてバスを止めるようなことをはトーマス・トゥヘル監督はしないはずである。
[5-3-2]でハーフライン付近からミドルプレスを仕掛け、マドリードが攻撃時にポジションチェンジを繰り返してバランスが悪くなったところを、ティモ・ヴェルナーやプリシッチらスピードに優れた選手を中心にカウンターを仕掛けて1点でも取ることができれば、決勝への切符をぐっと手繰り寄せることができるだろう。
マドリードとしては、守備時にあまり横にスライドしないチェルシーの3センター脇から攻撃の糸口を探しつつ、ゴールを狙うことになる可能性がある。また、次の試合ではセルヒオ・ラモスが復帰の可能性もあり、そうなればビルドアップの精度が上がるはずだ。
1stレグでお互いの手の内が明らかになることで、次の試合の対策が立てられることがCL決勝ラウンドの魅力の1つだろう。今回の試合を踏まえて両チームがどのような戦術で挑むのか、次回スタンフォード・ブリッジ(チェルシーのホームスタジアム)での戦いから目が離せない。
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