
フットボールの世界は絶えず流動的な世界である。その中でいつまでもコンスタントに活躍している選手たちには感服の想いでいっぱいだ。ただ正直なところ、たった「1シーズンだけ」でも活躍できるなら長い人生で考えた時に貴重な財産になるだろうと私は考える。ここではプレミアリーグにて1シーズンだけ夢のようなシーズンを過ごした3選手をご紹介したい。

パピス・シセ(ニューカッスル・ユナイテッド)
ニューカッスルの前線は「予測不能」で相手にするのは怖いという印象があった。その一角を担っていたパピス・シセだが、デンバ・バやハテム・ベン・アルファといった攻撃陣とのコンビネーションは極めて不気味で、2011/12シーズンにはリーグ戦13ゴールを得点した。中でもシセはありえないゴールを叩き出しており、スタンフォードブリッジで決めたスーパーゴールはチェルシーサポーターを沈黙させた。
しかし、それ以降は目立った活躍をすることが出来ず、試合中ジョニー・エヴァンズ(当時マンチェスター・ユナイテッド)に唾を吐いたとして出場停止処分を受けるなど、別の意味で記憶に残るプレーを見せてしまった。シセは現在、トルコ1部リーグのフェネルバフチェでプレーをしている。

ミチュ(スウォンジー・シティ)
「1シーズンだけの大活躍」と言うと、ミチュことミゲル・ペレス・クエスタも外せない。2012/13シーズンにギルフィ・シグルズソンの後釜としてラージョ・バジェカーノからスウォンジー・シティに加入を果たしたミチュだがプレミアリーグ初年度で18ゴールを叩き出し、たった200万ポンド(約3億円)という移籍金の安さから「コスパの良いストライカー」として後世に語り継がれることになった。リーグ戦初出場となったQPRとの一戦では開始8分でプレミアリーグ初ゴールを決め、結果2ゴール1アシストをマークし衝撃的なデビュー戦となった。
しかし、2013/14シーズン以降徐々にコンディションを落としたミチュは、長らく悩ませ続けた足首の負傷が引き金となり2017年に引退を表明した。現在はスペイン3部のブルゴスCFでスポーツ・ディレクターを務めている。
そんな神がかった活躍をしたミチュに憧れたフットボーラーがいる。アメリカ大手メディアであるESPNによると、ボルシア・ドルトムントに所属するアーリング・ブラウト・ハーランドが、ミチュのプレーに感銘を受けていたようだ。ハーランドが幼い頃憧れていた選手にミチュを挙げた。
それを知ったミチュは、ハーランドの名前を印刷したブルゴスCFのユニフォームをプレゼント。それを受け取ったハートランドは自身のTwitterで喜びを爆発させた。

サイド・ベラヒーノ(ウェスト・ブロムウィッチ)
ウェスト・ブロムウィッチの下部組織からデビューを果たしたベラヒーノだが、彼にとっても2014/15シーズンは本当に素晴らしいシーズンとなった。このシーズンにリーグ戦で得点した14ゴールは間違いなくキャリアハイの成績だろう。思えばシーズン開幕節のサンダーランド戦で2ゴールしたときから一味違う感覚はあった。
2012/13シーズンに17ゴールを上げたロメル・ルカクの退団以降攻撃面で課題を抱えていたバギーズにとって、ベラヒーノの活躍はその課題を解決したように思われたが、2015/16シーズンは4ゴールに留まり、ベラヒーノ効果は「1シーズンだけ」に終わった。ベラヒーノは現在、ベルギー1部リーグのシャルルロワSCに所属し森岡亮太とともにプレーをしている。
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