明治安田生命J1リーグの大分トリニータは30日、今季限りで退団したDF岩田智輝とDF鈴木義宜に対する片野坂知宏監督のコメントを掲載している。
岩田智輝は大分トリニータの下部組織から2016年にトップチームに昇格すると、J3リーグへの降格初年度という厳しい状況の中で片野坂知宏監督のもとリーグ戦で24試合に出場。その後、2018年にはJ2リーグで20試合に出場してJ1リーグ昇格に貢献すると、以降も主力としてチームを支え続けていたが、12月25日に横浜F・マリノスへの完全移籍が正式決定した。鈴木義宜は2015年に大分トリニータへ入団。片野坂知宏監督のもと主力という立場で当時J3リーグを舞台にシーズンを戦っていたクラブをJ1まで引き上げるのに大きく貢献。また今季も最終ラインに必要不可欠な存在としてJ1リーグで33試合に出場したが、30日に清水エスパルスへの完全移籍が公式発表された。
主力として長きにわたり大分トリニータのディフェンスラインをけん引してきた2選手の退団に片野坂監督は異例とも言えるコメントを発表。岩田智輝について「いつも大分トリニータへのご支援ご声援ありがとうございます。この度、岩田智輝が横浜F・マリノスに完全移籍することになりました。クラブとしても私としても慰留を求めましたが残念ながら移籍の決断となりました。大変悲しい思いではありますが、智輝にとっても苦渋の決断でした。大分トリニータを愛する気持ち、大分トリニータに育てて頂いた思い、そして大分トリニータのファン・サポーターへの感謝の思い、いろんな思いがあった中での決断です」
「智輝とは2016年から一緒に戦いトリニータをJ1まで導いてくれました。これまでの活躍に本当に感謝しています。我々としては大変残念ですが智輝の将来の目標を尊重してあげる事が智輝の為になると思い、送り出す事となりました。これからの智輝の成功を影ながら応援します。対戦する時には絶対負けないように我々も強く、逞しく、成長していることを証明したいと思います。これから大分トリニータは次のステージに向けて成長段階にあります。これからも変わらぬご支援ご声援をどうかよろしくお願い致します」と沈痛な思いを口にしている。
そして鈴木義宜については「いつも大分トリニータへのご支援ご声援ありがとうございます。この度、鈴木義宜が清水エスパルスに完全移籍する事になりました。クラブとしても私としても大変ショックで何故なのかと思い、本人と話し合い慰留を求めましたが残念ながら思いを変えることができず移籍する事となりました。大変残念で悔しく悲しい思いです。義宜とは就任以来一緒に戦い、主将としてもチームの成果に貢献してくれました。これまでの功績に本当に感謝しています。今後は対戦相手となりますが成長した姿を楽しみにしたいと思います。我々も絶対負けません」
「これからも大分トリニータに関わる全ての方々と共に、トリニータ発展の為に全力で努めたいと思います。大分トリニータの歩みは止まりません。進化した姿をお見せしたいと思います。2021年素晴らしい年にしましょう! どうかこれからも変わらぬご支援ご声援よろしくお願い致します」とコメントを残した。
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