アメリカンサッカーの歴史は浅いが、最近の同国サッカーレベルは確実に上がっている。それによってアメリカ人サッカー選手がヨーロッパのクラブに移籍し始め、活躍しつつある。
その中で現在最も注目を集めているのはバルセロナの新加入選手、アメリカ代表の19歳DFセルジーニョ・デストである。彼は2020年10月1日に同クラブと5年契約を結び、ブラウグラナ(バルセロナの愛称)初のアメリカ人選手となった。
ヨーロッパで素晴らしい活躍を見せ、欧州サッカーのスターになることを目指しているアメリカ人選手はすでにいる。今回はそんなプレイヤーをまとめよう。
マッケニー
ユベントスもアメリカンドリームを見るべく、2020年8月29日にシャルケ所属MFウェストン・マッケニーを1年間のレンタル移籍で手に入れた。同選手もデストと同ようにビアンコネーリ(ユベントスの愛称)初のアメリカ人選手となり、期待を集めている。
マッケニーはフレキシブルな選手であり、センターバック(CB)のポジションもセンターハーフの役割もカバーができる。また、攻撃的な面ではビダルに例えているイタリアサポーターも多く存在する。
ピルロのお気に入り選手であり、セリエA2020/21シーズン開幕からの2戦で先発メンバーとして出場している。
プリシッチ
昔はキャリアの終わりを迎えていたイングランドのベテラン選手がアメリカに移籍することが多かったが、今度はアメリカの若手選手がプレミアリーグでプレーし、活躍する時代となりつつある。
イングランドで注目を集めているアメリカ人選手といえば、それはクリスチャン・プリシッチだろう。同選手は2015年にボルシア・ドルトムントのユースに加わり、17歳133日でブンデスリーガデビューを果たした。
そのプリシッチは2019年1月にチェルシーへの移籍が決まり、実際に同クラブに加わったのは2019/2020シーズンからだ。ほぼ同じタイミングでチェルシーのエースFWエデン・アザールがレアル・マドリードに完全移籍を果たし、プリシッチは同選手の後継者として期待されるようになった。
レイナ
ドルトムントはアメリカ人天才選手を見つけるのが得意のようだ。プリシッチはもちろんそうだったが、彼がチェルシーに移籍した後、新たなアメリカ人選手の伝説が始まった。それは2019年にニューヨーク・シティのユースから同クラブのユースに加わったMFジョバンニ・レイナである。
2020年1月18日にトップチームでブンデスリーガデビューを果たしたレイナ。17歳と66日でプリシッチの記録を破り、史上で最も若い年でデビューしたアメリカ人選手となった。
そして、2020年10月3日に行われたフライブルクとの一戦でレイナは1ゲームで3アシストを記録。現時点でヨーロッパの5大リーグでアシストのハットトリックを記録したのは同選手のみである。
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