プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド

マンU、5つの緊急補強。成功したのは…?

写真提供: Gettyimages

アッレクス・ファーガソン氏が率いていたマンチェスター・ユナイテッドは、抜け目のない補強で黄金時代を築いた。しかし、2013年に同氏が勇退して以降、状況は一変している。

今回は2013年以降にマンチェスター・ユナイテッドが行った苦し紛れにも見える緊急補強をご紹介する。


写真提供:Gettyimages

マルアン・フェライニ

デイビッド・モイーズ氏が監督に就任した2013/2014シーズン。開幕前の移籍市場で、ユナイテッドはチアゴ・アルカンタラやセスク・ファブレガス、ガレス・ベイルといった選手の獲得を目指していた。しかし、それは失敗に終わる。

その状況の中、移籍市場の最終日に獲得したのがフェライニだ。のちにモイーズ氏はフェライニよりも、ネマニャ・マティッチを獲得したかったと明かしている。評価が難しいフェライニだが、重要な試合で勝負強さを見せたのは事実だ。


写真提供:Gettyimages

フアン・マタ

モイーズ氏の下で、悲惨なシーズンを送っていたユナイテッド。チームを立て直すためにも、1月の移籍市場で的確な補強が必要だった。そんなユナイテッドが獲得したのが、チェルシーで活躍していたマタだ。

マタは間違いなくクオリティの高い選手だったが、当時のユナイテッドをどうこうできるようなタイプではない。補強ポイントのズレを指摘されることもあった。それでもマタは、ここまでの6年間で記憶に残るプレーを披露してきた。


写真提供:Gettyimages

ラダメル・ファルカオ

2013/2014シーズンを7位で終えたユナイテッド。移籍市場に多額の資金を投じ、問題の解決を図った。総額1億5000万ポンドを費やして移籍期間の最終日を迎えたユナイテッド。補強の仕上げにファルカオをレンタルで獲得した。

当時、世界最高レベルのストライカーと評価されていたファルカオだったが、ヒザの状態は芳しくなかった。ユナイテッドとしては、獲得を焦ったように見える。最終的に莫大な年俸を支払ったファルカオは4ゴールに終わっている。


写真提供:Gettyimages

アレクシス・サンチェス

2017/2018シーズンのマンチェスター・シティは、1月の段階で2位に12ポイント差をつけ首位に立っていた。そのクラブにサンチェスが加入するのは間違いないとみられていた。

しかし、そこに待ったをかけたのがユナイテッド。ライバルクラブのこれ以上の戦力アップを嫌い、週給40万ポンドという破格の条件を提示して横取りに成功した。

ただ、サンチェスは45試合で5ゴールとこれまでに見せたことのない低調なパフォーマンスを披露。莫大な資金を投じたある種の賭けは、大失敗に終わった。


写真提供: Gettyimages

オディオン・イガロ

稼ぎ頭であるマーカス・ラッシュフォードが負傷し、ただでさえ少ない前線の頭数がさらに減ってしまった今シーズンのユナイテッド。今冬の移籍市場最終日までストライカーを獲得できなかったユナイテッドが獲得したのは、中国でプレーしていたイガロだった。

欧州の最前線でプレーしていない選手を獲得したことで、サポーターからはイガロの実力を疑問視する声が相次いだ。しかし、イガロはユナイテッドに加入して以降コンスタントに活躍を見せている。

これまでに多くのエマージェンシーな補強をしてきたユナイテッドだが、イガロはその中で最も活躍する選手となるかもしれない。

名前:菊池大将
趣味:サッカー観戦、映画鑑賞、読書
好きなチーム:ACミラン
幼少期に父親の影響でミランが好きになりました。アイドルはシェフチェンコ。パッション、データ、経済、カルチャー、サッカーの持つ様々な表情を見るのが好きです。よろしくお願い致します!

筆者記事一覧