ラ・リーガ バルセロナ

誘拐されたバルサのトップストライカー、キニの事件と栄光

キニ 写真提供: fcbarcelona.cat

キニ(エンリケ・カストロ・ゴンサレス)を知っているだろうか?1970年代から80年代に活躍した選手であり、名前を聞いたことがない人も大勢いるだろう。ストライカーとしてヒホンやバルセロナで活躍し、リーガでは219得点を挙げ歴代6位の記録を持つ。さらには合計7回(スペイン1部で5回、2部で2回)も得点王に輝いている元スペイン代表選手だ。

しかし、そんなピッチ上での活躍もさる事ながら、キニを世界的に有名にしたのはある事件だった。

1981年3月1日。バルセロナがホームスタジアムのカンプ・ノウでエルクレスを相手に6-0のストレート勝ちをした試合で、キニは2得点を挙げた。その素晴らしいパフォーマンスの直後、なんと彼は行方不明になり、3月2日に誘拐されたことが発表されたのだ。テレビやラジオが報道した時にはでたらめだと思っていた人もたくさんいたという。しかし、情報が明らかになるとサッカー界には緊張が走った。

キニ 写真提供: thesefootballtimes.co

キニ誘拐の流れ

キニが3月1日の試合後にカンプ・ノウを離れたのは19時半だった。最後にキニを見かけたのは、バルセロナのセカンドキーパーだったアマドール・ロレンソ。彼の話によると、キニは21時半にエル・プラット空港に到着する予定の奥さんと娘を迎えに行くために急いでいたそうだ。

しかし、キニが空港の到着口の前に着くことはなかった。バルセロナに到着した家族が、キニが行方不明になったことを警察に通報し、調査が始まった。

3月2日の午後、容疑者からの電話があった。彼らは自らを「テロ集団」と名乗り、約3億円の身代金を要求。身代金が支払われた場合にのみ、3月11日にキニを開放するとし、さらに「バルセロナがリーガの優勝に向かってはならない」と発言したという。同時にキニの無事も確認された。容疑者から電話を渡されたキニは「私は大丈夫です。落ち着いて」と話したという。

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名前Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ)
国籍:イタリア
趣味:サッカー、アニメ、ボウリング、囲碁
好きなチーム:ACミラン、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡

14年前に来日したイタリア人です。フットボール・トライブ設立メンバーの1人。6歳の時に初めてミランの練習に連れて行ってもらい、マルディーニ、バレージ、コスタクルタに会ってからミランのサポーターに。アビスパ福岡でファビオ・ペッキア監督の通訳も務めた経験があります。

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