3位:FC東京(天皇杯優勝)
2019結果:2位/2020注目選手:ディエゴ・オリべイラ
FC東京のサポーターにとって、2019年は忘れられない年であり、同時に忘れたい年にもなった。忘れられない年になった理由は、初めて東京が本物のJ1タイトル候補となったことだ。それまではJ1リーグ4位以上で終えたことがなく、2位の結果はクラブ史最高となった。
一方で忘れたい年にもなった理由は、そのチャンスを活かしての優勝を逃したこと。東京は、しばらくの間1位の座をキープし優勝争いでも優勢と見られた時期もあったが、シーズン後半に調子を崩すと、同時に横浜が連勝を積み重ねることとなった。そしてJ1最強チームを決める戦いとなったリーグ終幕戦、東京と横浜の対戦は、3-0でホームの横浜が圧勝し、まるで優勝セレモニーを迎えるための試合のようだった。
今、東京にはさらなるハングリー精神がある。鼻先でJ1優勝を逃した昨年の悔しい結果は、2020シーズンの長谷川健太監督率いるチームの刺激となることは確実で、ここでついにJ1優勝の夢を叶えると予測することもできた。しかし、それには問題が2つある。1つはさらにレベルアップを重ねる横浜の存在。もう1つは、2冠を手に入れたばかりで勢いを増して次のタイトルを狙うヴィッセル神戸の存在だ。
そういう訳で、残念だが、東京がまたもわずがの差で3位となると予測する。一方でその決意を利用して、2020年の天皇杯ではタイトルを手に入れるのではないか。何故なら昨年の東京は、タイトル獲得ゼロでシーズンを終えるべきチームではなかった。今年こそ、少なくとも彼らの努力に値する何かしらを獲得するだろう。
そんなタイトルレースでの脅威を示し続けるためにも、東京は前シーズンの多くの選手を残している。室屋成、ディエゴ・オリヴェイラ、森重真人、高萩洋次郎などが、2020年のさらなる栄光を狙っている。一方、2019年中に9得点を挙げた永井謙佑は、怪我によりシーズン開始時には出場できない可能性が高い。しかし、昨年ジュビロ磐田で最も強敵なフォワードだったアダイウトンが加入している。さらに、サガン鳥栖とヴィッセル神戸でのJ1経験を経ているレバノン代表のジョアン・オマリも加わり、彼は守備の要となるだろう。
残った多くのキープレイヤーと2人の重要な外国人選手加入により、東京はもう一度タイトル争いに絡むことができると信じている。生き残って栄光を掴むか、それとも前シーズンのようにまたも鼻先で逃してしまうのか、これからの見ものだ。
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