最終日にやらなければいけなかったこと
1月31日。移籍期間最終日。その日にインテルとチェゼーナがやらざるを得なかったことが2つ。まずチェゼーナは、FC東京から長友を完全移籍させるための手続きをしなければならなかった。さらに、インテルとチェゼーナはインテル移籍のための契約内容を考えなければならなかった。
FC東京とのやり取りはスムーズに行き、長友は完全にチェゼーナの選手になっていたが、インテルとの細かい契約内容がなかなか決まらない状況だった。
夕方。マーケットが閉まるまで数時間という時に、まだ契約を完成させられなかった両クラブは、一番契約内容がシンプルと言われている「トレード契約」に切り替えることにした。それにより、セリエA2011/2012シーズン終了までインテルのダビデ・サントンがチェゼーナに、長友はインテルにレンタル移籍する話が決定した。
しかし、もう1つ問題があった。マーケットが終了する前にサッカー協会にその契約書を提出しなければならなかったのです。
契約書の提出を間に合わせるにはあの乗り物しかなかった…
「バイクだ!」1人のインテルのスタッフが言った。
「佑都はバイクのように速いのは知っているけど、今考えなきゃいけないのは限られた時間でどうやって契約書を提出するかだよ!」ともう1人…。
「違う違う、その契約書をバイクで届けよう!ミラノの交通を考えると車では絶対間に合わない!」
インテルのフロントはバイクを使うデリバリーサービスに契約書の配達を依頼し、ギリギリでサッカー協会への提出が間に合ったという。
この話は『スカイ・スポルト』も含め、複数のイタリアのメデイアが報じて話題となった。そして、我々イタリア人サポーターはしばらくの間長友のことを「ポニー・エクスプレス・ボーイ」と呼んでいたのです。(イタリア国内ではバイクで配達するデリバリーサービスのことをポニー・エクスプレスと呼ぶ)
さて、移籍期間残り約2週間となったがボローニャとの契約は決まるだろうか。
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