今シーズンのクリスティアーノ・ロナウドは、我々が昔から知っているロナウドと全く違う…。試合で集中が切れていることや、決定的なシーンの時にフィニッシュがうまくいかないことが多い。しかし一番疑問なことは、どの場面でもイラついている彼の姿です。
今までロナウドはピッチの中でも外でも、ずっとプロフェショナルな態度を見せて、「完璧なサッカー選手」を目指したい人の憧れだった。しかし、最近はいつもの圧倒的なプレーも実現できず、いつもの落ち着きも全く見せてない。
おそらく、シーズン開始からの軽い肉体的な怪我が影響しているだろうが、こんなに交代されるロナウドは初めて。
サッリ監督は思った以上にトップの指導者らしいスタンスをとっている。「ロナウド」という名前に気をとらわれず、チームのことだけ考えて、彼を交代するべき時には交代している。簡単なことに見えるが、バロンドール5冠も獲得した選手の話になると勇気がいることだ…。
フィジカルより、精神的な問題が課題
11月11日に行われたセリエAミラン戦で、後半開始から10分にディバラと交代されたロナウドは今までにない態度を見せた。試合でもインパクトがなかった彼は、交代されるとベンチに戻らずにすぐロッカールームに戻った。
また、試合が終わる3分前に彼はすでにスタジアムを離れていた。こんなことはどんな選手にも許されないことだし、みんなの憧れのロナウドとなると尚更だ。
ロナウドはきっと周りの選手や指導者に、欠かせない存在と思ってもらいたい。そして、今そうなっていないということを大変に悔しがっているだろう…。しかし、彼ほどの選手はある程度自分の気持ちをコントロールしないと、周りの雰囲気によくない影響を与える。
顔の表情、態度、口に出す言葉、今のロナウドは自分の弱さに気付かず、完璧な選手である自分が周りの人間に理解されてないような雰囲気を出している。そして、そういうオーラは逆に周りの人間には弱く写る。そんな感じがする。
ユベントスはこの件に対して厳しいスタンスを取らない
ユーベは今まですごく厳しいクラブであった。アッレグリが監督だった時のボヌッチとの喧嘩は覚えていますか？そのせいで、ボヌッチは複数の試合に出場させられなかった上で、移籍という選択にまで迫られた。
ユーベの強さの秘密は強い選手が揃っていることだけではない！揃っている選手がルールを守り、トラブル起こさないこともビアンコネーリ（ユーベ）のポリシー。
じゃあ、ロナウドの件ではどうして罰金が発生しなかったの？世界一と言われている男だから？それともロナウドが謝るために、チームをディナーに連れて行ったから？
これから他の選手が問題を起こして罰金が発生した場合、ロナウドと他の選手が区別されているということがわかる。また、罰金が発生しなかったら、どんどんクラブの規則が緩くなり、ビジョンを失うことになるだろう…。
クラブが「ユーベらしくない」選択をしたことで、これからトラブルになると思いませんか？
ロナウドの不調子はユーベの試合のみ
しかし、彼が不安定な状態であるのはユーベの試合の時だけです。ポルトガル代表でキャプテンマークを巻くクリスティアーノ・ロナウドは別人かと思わせるような大活躍中。
全てのプレーのしぶとさ、他の仲間に対する協力、生き生きした顔の表情、そして彼らしいゴールのラッシュ…。10歳若返ったかのように、彼のパフォーマンスがサッカー界を驚かせている。
ロナウドは代表のパフォーマンスで「年をとって、疲労が溜まりやすくなった」と思っている人に、「俺はあと50年サッカーやるよ」と答えているように見える。
それに比べて、ユーベと契約している選手はロナウドの遠い親戚にしか見えない…。なぜこんな違いがあるのは彼にしかわからないことです。いや、もしかしたから彼にもわからないかもしれない。
ロナウドにはずっと最強の選手でいてほしい
我々サポーターにとっても辛いことだけど、どの選手であろうと、少しずつ沈む時期がやってくる。ロナウドもきっと、どこかのタイミングでそうなる。
しかし、それはまだ早い話！サッリやクラブのフロントなどは心配しなくてもいい。ロナウドはもう34歳だけど、間違いなく調子を取り戻して、ユーベをより強くする。
今のユーベは彼がベスト・コンディションじゃなくても、高いレベルで十分戦える戦力を持っている。そして、ロナウドが早く復活すれば、今年のCL優勝も可能になるだろう…。
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