日本時間28日に行われたノリッジ戦に3-1で勝利したマンチェスター・ユナイテッド。アウェイでの一戦で、点差をつけて勝利できたことは、苦しいチーム事情の中で明るいニュースとなった。
ノリッジに勝利したことで、順位を7位まで上げたユナイテッド。少しづつではあるが、上位勢の背中が見え始めている。
今回は、『Sportskeeda』が特集したノリッジ戦で輝きを放った5選手をご紹介。ユナイテッドの逆襲をけん引するのは彼らかもしれない。
アントニー・マルシャル
ノリッジ戦で攻撃の中心選手として起用されたマルシャル。素晴らしい働きを見せ、ダニエル・ジェームズやマーカス・ラッシュフォードとも抜群のコンビネーションを見せた。
この試合のマルシャルはチャンスメーカーとして機能。ジェームズのPK獲得はマルシャルのパスが引き出したといっても過言ではない。ラッシュフォードにも多くのシュートチャンスを提供している。
この調子を維持できれば、攻撃の最後の1/3の部分で、マルシャルは今後もユナイテッドに大きく貢献していけるだろう。
アーロン・ワン=ビサカ
ノリッジ戦までの直近2試合をウィングバックとしてプレーしたワン=ビサカ。ノリッジ戦では、再び右サイドバックとして起用された。
序盤こそ静かな立ち上がりだったワン=ビサカだが、すぐに本領を発揮。素早く相手のスペースをついて駆け上がり、ジェームズと素晴らしい関係性を築いた。攻撃面では、あと一歩の物足りなさはあったが、守備面ではそれをカバーする働きを見せている。
ワン=ビサカはポジショニングで優位性を保ち、ノリッジのカウンターをことごとく阻止。えぐられた際にも内に絞り切って対応し、ディフェンス面でかなりの貢献度を見せることができた。
ダニエル・ジェームズ
ジェームズはノリッジ戦で得意な左サイドではなく、右サイドで起用されたジェームズ。しかし、嫌な顔一つ見せずに、試合を通して献身性を見せていた。
ノリッジの最終ラインはジェームズのプレスに苦しみ続けた。また、ワン=ビサカの後方にスペースが生まれそうなタイミングでは素早く帰陣。ノリッジに自由を与えることはなかった。
ジェームズは右サイドからも高精度のクロスを供給できることを証明した。これにより、マルシャル、ラッシュフォードの起用法にも幅が生まれるだろう。チームの重要なオプションになろうとしている。
スコット・マクトミネイ
開花の兆しを見せる、アカデミーの上がりの有望株がマクトミネイだ。少しづつではあるが、オーレ・グンナー・スールシャー監督にとって、最も重要な選手に近づいている。
マクトミネイはノリッジ戦で中盤を制圧。最終ラインに吸収されるタイミングや、スクリーンとして機能するタイミングなど、プレーが洗練され始めている。
また、ボールを動かしながら、ここぞの場面で狙うロングパスも効果的だった。ノリッジの最終ラインは、多くの選択肢を突き付けられたことで、不安定さを見せてしまった。
このままの成長を続ければ、マクトミネイはユナイテッドを背負って立つリーダに―にもなれるだろう。
マーカス・ラッシュフォード
マルシャル復帰の恩恵を、最も受けたであろう選手がラッシュフォードだ。マルシャルが中央でプレーすることで、ラッシュフォードは得意な左サイドで再びプレーできることとなった。もちろん、フィニッシュの部分でも負担を分散することができる。
左サイドでのラッシュフォードは輝いていた。特にポジションの取り方が秀逸で、そこにマルシャルが絡むことでノリッジに致命的なダメージを与えることができていた。
前線に屈強なターゲットマンを有していないユナイテッド。ジェームズ、マルシャルのサポートを受けながら、ラッシュフォードが的確に相手の弱点を突くことが今後も求められるだろう。
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