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チャルハノール
印象的だったレッチェ戦で、特に輝いていたのがチャルハノールだ。ミランに加入してから、最も優れたパフォーマンスだったと言っても過言ではないだろう。ピオリ監督は中盤のタスクから彼を開放し、攻撃に専念させた。すると、ワールドクラスの選手よろしく、エリア内外で違いを作り続けた。
この試合で分かったことは、チャルハノールが輝けば、周囲の選手にゴールが生まれるということだ。今シーズンはPKからのゴールのみだったピョンテクが、いとも簡単に流れの中からゴールを決めている。
ミランとしてはチャルハノールのこの状態を、長期間にわたって維持していく必要があるだろう。特にチャルハノールよりも低い位置でプレーする選手たちの負担は増えていく。イスマエル・ベナセルなど、現状では控えの選手たちの力も必要だ。ケシエも、レッチェ戦のように守備のタスクを中心に振舞うことが求められる。チャルハノールがこの状態を長期的に維持できれば、天国にまた一歩近づく。
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スソの扱い
チームとして印象的なパフォーマンスを見せたミランだが、攻撃陣に1人だけ乗り切れていない選手がいた。スソだ。これまでの監督の多くが重宝してきた選手であり、一時期のミランにとっては唯一得点の匂いを感じさせる選手であった。
しかし、レッチェ戦のスソはあまりにも多くのロストを繰り返し、完全にチームの流れを悪くしていた。守備の負担が多い戦いの中で、あれだけロストしてしまえば体力的にきつくなるもの必然だ。
好不調の波が大きいとはいえ、レッチェ戦のパフォーマンスは看過できない。アンテ・レビッチやラファエル・レオンといった選手も在籍している今、スソにこだわる理由は多くないだろう。
ビンツェンツォ・モンテッラ元監督や、ジェンナーロ・ガットゥーゾ元監督など、好不調にかかわらずスソを起用してきた監督たちがいる。果たして、ピオリ監督はどのような決断を下すのだろうか。選択次第では地獄に近づいてしまうだろう。
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