前半に2点を先取しながらも、後半に追いつかれワトフォード相手に勝ち点を取りこぼしてしまったアーセナル。アウェイで弱いというジンクスを覆す戦いを前半は見せていただけに、今回の結果は悔やまれるだろう。
第3節までを消化したアーセナルだが、チームとしての問題点が明確に浮かび上がっている。今回は、今すぐにでも解決すべき3つの問題をご紹介する。
ビルドアップ
アーセナルの今シーズンのビルドアップは、お世辞にも整備されているとは言い難い。流れの中からのビルドアップも、ゴールキックからのビルドアップもクオリティがかなり低い。
今シーズンのアーセナルは昨シーズン以上につなぐ意識が高い。ゴールキックはベルント・レノのすぐ横にダビド・ルイスを立たせ、同選手に預けてから組み立てる形を採用している。
ただ、つなぐ意識の高さとは裏腹に、そのクオリティはかなり低い。選手の立ち位置もそうだが、起点となる選手のパスの供給先選びも絶望的だ。明らかに狙われているにも関わらず近くの選手に預け、それを奪われるシーンを今シーズンだけで何回見たかわからない。ダニ・セバージョスやマテオ・ゲンドゥージはつなぐことを意識しすぎて、相手にアシストするかのような、浮き球のパスを送ることもしばしばだ。
危険を感じ、ロングボールを選択しても、中盤以下が押し上げていないためセカンドボールの回収もままならないことが多い。つなぐ意識が高いことは素晴らしいが、試合でそれを実践するならもっと整備する必要がある。
コメントランキング