セリエA

イタリアではセリエBからサプライズ招集。UEFAネーションズリーグ最終節のカギを握るのは?

リーグ戦が中断期間に差し掛かると同時に、欧州の各国代表が佳境を迎えているUEFAネーションズリーグに臨む。ドイツがリーグB陥落の危機に立たされている一方でイタリアは前節にリーグA残留を確定させるなど徐々に明暗が分かれつつある中で最終節を迎える。今回は欧州の主要7カ国の招集メンバーについて紹介する。


イタリア

11月17日 対ポルトガル戦(UEFAネーションズリーグ)
11月20日 対アメリカ戦(国際親善試合)

・注目招集選手
 サンドロ・トナリ(ブレシア)
 ビンチェンツォ・グリフォ(ホッフェンハイム)
 ステファノ・センシ(サッスオーロ)

・招集外選手
 マリオ・バロテッリ(ニース)

すでにUEFAネーションズリーグのリーグA残留を確実にしているイタリア代表だが、ロベルト・マンチーニ監督は3選手を初招集するという大胆なメンバー選考を行っている。特にセリエBのブレシアから「ピルロ2世」という呼び声の高いトナリを招集したことは大きな話題となっている。将来を嘱望されている同選手を巡っては、ユベントスやインテル、チェルシーなど数多くのビッグクラブが関心を寄せている。


フランス

11月16日 対オランダ戦(UEFAネーションズリーグ)
11月20日 対ウルグアイ戦(国際親善試合)

・注目招集選手
 ウスマン・デンベレ(バルセロナ)
 アントニー・マルシャル(マンチェスター・ユナイテッド)⇒離脱

・招集外選手
 ポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)
 トマ・レマル(アトレティコ・マドリード)

ワールドカップ・ロシア大会でメンバー外となっていたマルシャルが約8ヵ月ぶりに招集されたものの、負傷のため残念ながら離脱となってしまった。注目はここ3週間にわたり周囲から問題視される行動を立て続けにとっているデンベレだろう。ディディエ・デシャン監督がチームの士気に影響を与えないようにするためにも同選手をどのように扱うのか注目が集まる。


ドイツ

11月15日 対ロシア戦(国際親善試合)
11月19日 対オランダ戦(UEFAネーションズリーグ)

・注目招集選手
 ベルント・レノ(アーセナル)
 マルコ・ロイス(ボルシア・ドルトムント)

・招集外選手
 マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ)
 ジェローム・ボアテング(バイエルン・ミュンヘン)

ドイツは現在グループ1で最下位となっており、15日に行われるオランダ対フランスの結果次第ではリーグB降格が決定する。逆転残留を狙うドイツのヨアヒム・レーブ監督は今季バルセロナで安定に欠け、肩に違和感を抱えているテア・シュテーゲンに替わり、アーセナルでGKペトル・チェフと熾烈(しれつ)な正守護神争いを演じているレノを招集。攻撃陣では好調ドルトムントをけん引するロイスに期待の声が集まるだろう。


スペイン

11月15日 対クロアチア戦(UEFAネーションズリーグ)
11月18日 対ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(国際親善試合)

・注目招集選手
 ジョルディ・アルバ(バルセロナ)
 ダニ・セバージョス(レアル・マドリード)

・招集外選手
 チアゴ・アルカンタラ(バイエルン・ミュンヘン)

バルセロナでともに過ごしていた時にルイス・エンリケ監督との不仲を抱えていたジョルディ・アルバは、エンリケ体制のもと9、10月における代表ウィークでは招集外となっていたからこそ、今回メンバーに名を連ねたことは驚きを持って伝えられている。


イングランド

11月15日 対アメリカ戦(国際親善試合)
11月18日 対クロアチア戦(UEFAネーションズリーグ)

・注目招集選手
 ウェイン・ルーニー(DCユナイテッド)

・招集外選手
 ハリー・マグワイア(レスター・シティ)

イングランド対アメリカの一戦ではかつてイングランド代表を長期にわたりけん引してきたルーニーが限定復帰する。またこの一戦は同選手が設立した基金と協力するチャリティーマッチの位置付けとなっている。UEFAネーションズリーグではクロアチア戦で勝利すればリーグAの残留が決定する。


ポルトガル

11月17日 対イタリア戦(UEFAネーションズリーグ)
11月20日 対ポーランド戦(UEFAネーションズリーグ)

・注目招集選手
 レナト・サンチェス(バイエルン・ミュンヘン)
 アンドレ・シウバ(セビージャ)

・招集外選手
 クリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)

世界的スーパースターのクリスティアーノ・ロナウドは引き続きユベントスに集中するために招集外となっている。そのロナウドとワールドカップ・ロシア大会でタッグを組んでいたアンドレ・シウバは今季セビージャに移籍してからゴールを量産しており、この代表ウィークでも大きな期待がかかる。イタリア戦を引き分け以上で終えると決勝ラウンド進出が決定する。


ベルギー

11月15日 対アイスランド戦(UEFAネーションズリーグ)
11月18日 対スイス戦(UEFAネーションズリーグ)

・注目招集選手
 アドナン・ヤヌザイ(レアル・ソシエダ)

・招集外選手
 ケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)
 マルアン・フェライニ(マンチェスター・ユナイテッド)

かつてユナイテッドで能力を開花することができずにソシエダに完全移籍となっていたヤヌザイが久々の代表復帰を果たしている。その一方でユナイテッドの中盤を支えているフェライニがメンバーから外れていることは少し驚きかもしれない。