大会:ロシアワールドカップ
カード:ドイツ対メキシコ
スコア:0-1
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審
ドイツMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):対象者なし
ドイツTHW(ザ・ハード・ワーカー):ユリアン・ドラクスラー
ドイツ攻撃陣の中では最も可能性を感じさせた選手だった。左サイドでボールを持ち、多くの選択肢を持ちながらプレーできていた。彼に続く選手がもう一人欲しかった。
ドイツMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ドイツ代表全体
メキシコ代表が講じてきた策に対して最後まで解決策が見つけられなかった。特にクロースが消された際に機能不全に落ちいった攻撃面には、深刻な問題を抱えている。ベルナーを終盤まで使い続けたことにも疑問が残る。
メキシコMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):イルビング・ロサノ
22歳のメキシコが世界に誇る新星が大仕事をやってのけた。彼のゴールはメキシコを史上初のW杯ドイツ戦勝利に導いた。W杯を機にビッグクラブへのステップアップを果たす可能性は高い。
メキシコTHW(ザ・ハード・ワーカー):全員
チーム全員が1つの目標に向かって、高いインテンシティとテンションと集中力でドイツの猛攻をしのぎ切った。チーム全員が母国にヒーローとなったことは間違いないだろう。
メキシコMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):対象者なし
ドイツ監督:ヨアヒム・レーブ
メキシコを相手に最後までゴールを奪うことができなかった。サイドバックを高い位置に配置しながらもその裏のスペースをカバーできておらず、カウンターのリスクマネジメントも全くうまくいかなかった。クロースを消された場合への対策がなされておらず、終盤まで攻撃が不発に終わった。センターフォワードで起用されたベルナーも、もう少しスペースがある試合の方が能力を発揮しやすく、まだまだプレーの幅が広い選手だとは言い難い。後半頭からベルナーに代えてロイスを投入し、ミュラーを中央に移す選択肢があってもよかった。ベンチメンバーを見れば他にも様々な可能性があっただけに、今日の采配には大きな疑問が残る。
メキシコ監督フアン・カルロス・オソリオ
強豪国に良い試合をするが勝ちきれないという、いつものメキシコ代表を変えることができたかもしれない。この試合はそんな期待を持たせるものだった。状況に応じて対応できる複数のプランを用意し、この試合でもエドソン・アルバレスなど複数の役割をこなせる選手を上手に使い、複数のシステムを使い分けた。また、ドイツ代表の弱みをしっかりと分析し、トニ・クロースを完全に消すなど「プロフェサー」はそのサッカーIQの高さを見せつけた。マルケスのようなベテランから若手まで、戦力を有効に使い切れる点も評価できる。
主審:アリレザ・ファガニー
試合を通して問題のないレフェリング。際どいプレーやオフサイドなども正確にジャッジし、しっかりと試合を裁いた。W杯の舞台を裁くにふさわしい審判といえるだろう。
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