代表チーム スペイン代表

ロペテギ解任のスペイン代表に2010年W杯優勝の立役者からエールが

 チェルシーの元スペイン代表MFセスク・ファブレガスは日本時間13日晩のフレン・ロペテギ監督の電撃解任に対し、冗談で代表復帰をほのめかす反応をするとともに代表チームにエールを送っているようだ。

 5月にスペインサッカー連盟(RFEF)と2020年のEURO大会後まで契約延長していたロペテギ監督を巡っては、ジネディーヌ・ジダン監督の後任探しに奔走していいたレアル・マドリード首脳陣が極秘で同監督と交渉を行い、日本時間13日に来季からクラブ指揮官に就任することを発表。

 そしてワールドカップ・ロシア大会直前での極秘交渉や公式発表を行ったマドリードやロペテギ監督に対して激怒したRFEFのルイス・ルビアレス会長は、ロシアW杯開幕直前という異例のタイミングで同監督の解任とともに、RFEFのスポーツディレクターを務めていたフェルナンド・イエロ氏が本大会でスペイン代表の指揮を執ることを公式発表している。

 この代表監督では前例を見ない“電撃解任”に対して周囲も様々な反応を見せているが、その中でかつてスペイン代表として2010年のワールドカップ・南アフリカ大会で優勝に大きく貢献したセスク・ファブレガスは「待て待て、もしかすると今、僕が代表に呼ばれるかもしれない」と自身のSNSを通じて冗談を口にしている。

 そして「(ロシアW杯開幕直前という)このタイミングで難しい状況に立たされたが、今はただチームが前進し続けるために我々はサポートしなければならない。僕はこのチームのタレントやメンタリティを信じている。彼らはタイトルに向けて戦うことができると信じているよ。幸運を!」と混迷を深めているスペイン代表に向けてエールを送った。

 ロシアW杯で優勝も十分視野に入れていたスペイン代表だが、まさかの解任劇に選手やスタッフの間では動揺が走っていることだろう。しかしこの困難な状況を力に変え、本大会で躍動した姿を披露してくれることを多くのフットボールファンが願っているはずだ。