
かねて今夏退団の噂が取りざたされているミランのイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマは、周囲の予想に反し残留するかもしれない。28日、イタリア紙『コリエレ・デッラ・セーラ』がこれを伝えている。
ドンナルンマは5月上旬のコッパ・イタリア決勝、そしてセリエA第37節のアタランタ戦のパフォーマンスを受けサポーターからブーイングを受けるなど、度々サポーターの批判の的となっていた。また同選手の代理人を務めるミノ・ライオラ氏がパリ・サンジェルマン(PSG)やリバプールなど複数のビッグクラブに水面下で売り込みを行っているとも伝えられている。
さらにミランは来季ヨーロッパリーグ(EL)出場圏内の6位でシーズンを終えたものの、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)抵触の可能性が非常に高まっており、最悪の場合は欧州サッカー連盟(UEFA)主催の大会から締め出される恐れもある模様。これにより来季のELに不出場となった場合は資金捻出のために複数の主力選手放出に迫られるとの見方が広まっている。
しかしミランはドンナルンマに7000万ユーロ(約89億円)という値札をつけており、どのクラブもこれほどの高額な移籍金を支払う意思がみられないようだ。そのため同選手は来季もミランでプレーする可能性があるものとみられる。
なおかねてドンナルンマ獲得に向けて動きを見せていたPSGはユベントスからGKジャンルイジ・ブッフォンの獲得が濃厚となったことにより、今はドンナルンマに興味を示していないようだ。昨年もミラン退団の可能性が浮上し、忙しい夏を過ごした同選手だが、果たしてクラブはどのような決断を下すのだろうか。
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