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【日本代表リポート】守護神川島永嗣。強い気持ちでウクライナ戦へ

川島永嗣 写真提供:Getty Images

 また、ハリルホジッチ監督が会見で代表内部のことは内部で解決すると話したことについて聞かれると「当たり前のこと」と前置きしたうえで、現状にも理解を示した。

「なかなかマリ戦の後は選手もストレスがあったと思うし、やっぱり自分たちの不甲斐なさもあった中でそういう言葉が出てきてしまう部分もあったと思う。大切なのはチームがワールドカップに向かってどうやって1つになっていけるかだと思う。難しい時期も含めてどれだけ自分たちが乗り越えていけるかっていうのがワールドカップの本番に向けて大切なことだと思いますけど」

 長友佑都は、現在の日本代表を2010年南アフリカワールドカップの前のような雰囲気だと語った。大会前の親善試合で苦しみ、批判にさらされた年だった。そのことを踏まえて川島はどのように改善していくつもりなのだろうか。

「正直、そこに答えはないと思います。2010年と2014年の比較っていうのはよくされると思いますけど、僕たちが向かってるのは2018年。今までどっちかのスタイルをやったら、どっちかの考え方でやったらうまくいくって保証なんか何もないところに向かってるので。2010年の時のように同じようにいくかは分からない。ただ、それを自分たちが探し求めるってことが自分たちの役割なんじゃないかなと思いますけど」

 “仮想ポーランド”として戦うウクライナ戦へ向けて、基本的な意思疎通と点を取りに行く姿勢が重要だと締めくくった。

「選手一人ひとりがしっかりと、例えばプレッシャーに行くところ、行かないところをしっかり理解するなどの、本当ベーシックなところを自分たちが意思疎通を持ってやれるかっていうのがウクライナ戦は大切だと思います」

「あとは点を取らなければ勝てないです。ただどうやって点を取るのかって部分で、自分たち自身がゴールに向かっていく姿勢っていうのをもっと見せなければいけません。そういう姿勢っていうのもマリ戦よりはより自分たちが持ってのぞまなければいけないのかなと思います」

取材:河治良幸
文:土屋一平

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