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PK失敗のメッシをアルゼンチン代表OBがマラドーナと比較し擁護

 現役時代にアルゼンチン代表として3度のワールドカップ出場を果たし、現在はパルマの副会長を務めているエルナン・クレスポ氏はアイスランド戦でPKを失敗したバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシを擁護しているようだ。18日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』がこれを伝えている。

 アルゼンチンは日本時間16日晩に行われたワールドカップ・ロシア大会・グループステージ初戦のアイスランド戦で1-1で迎えた後半にPKを獲得したものの、メッシがこのPKをアイスランド代表GKハンネス・ソール・ハルドーソンに止められている。その後アルゼンチンは格下とみられていたアイスランド相手にまさかのドローに終わると、この結果に対して周囲からはアルゼンチン代表を非難する声が挙がっている。

 その中、クレスポ氏はPKチャンスをものにできなかったメッシに対し「我々はメッシに対してさらなる期待をかけているけど、彼はマラドーナではないし、まだワールドカップのタイトルを勝ち取っていない。アルゼンチン国民ははじめにこの事実を理解しなければならないし、チームメイトも同様に彼のことを理解する必要がある」と同選手を擁護する姿勢を示している。

 また同氏は続けて「バルセロナで見せているように、彼が万全のコンディションにいる時は怪物そのものだ。それ以外の時は苦しんでいる。しかしそんな彼をアイスランド戦で誰が助けたんだ? 中盤の選手たちはサポートしていなかったよ」とコメント。アイスランド戦でドローに終わった要因としてPKを外したメッシ自身ではなく、同選手に対するサポートが行われなかったことを挙げているようだ。

 なおアルゼンチンはこの後、日本時間23日未明にクロアチアと、そして28日未明にはナイジェリアと対戦する。過去のW杯でも苦い記憶のあるメッシだが、次戦以降で圧倒的なパフォーマンスを披露して払拭することはできるのだろうか。