アイントラハト・フランクフルトのニコ・コバチ監督はDFBポカール(ドイツ国内カップ戦)決勝進出を受けチーム全体がひとつにまとまっており、自身の去就が影響を与えることはないと主張しているようだ。19日、スペイン紙『アス』がこの指揮官のコメントを伝えている。
フランクフルトは日本時間19日未明に行われたDFBポカール・準決勝でシャルケを1-0で下し、2年連続となる決勝進出を果たしている。その決勝では奇しくもコバチ監督が来季から指揮を執るバイエルン・ミュンヘンとの対戦となっており、今のところ日本時間5月20日未明にキックオフを迎える予定である。
またシャルケ戦後にコバチ監督はフランクフルトのフレディ・ボビッチSD(スポーツディレクター)とともにこれまでと変わらずビールをともにしたようだ。同監督は試合後のインタビューにて「我々は今夜、ピッチ内でも外でも一致団結していた。ここ数日間に起こった全ての物事による影響は無かったよ」と語っており、自身の今夏におけるバイエルン指揮官就任が影響を与えることが無かったと強調している。
そしてボビッチSDとの関係性についても「たとえ何が起ころうとも、我々(ボビッチSDと私)は一緒にビールとワインを飲んでいるよ。素晴らしい関係にあるし、勝利した時に限らないことだ」と言及している。
なおコバチ監督の来季バイエルン指揮官就任を巡っては、ボビッチSDが公式発表のタイミングや交渉過程に関してフランクフルトへの敬意が感じられないとバイエルンを非難したのに対し、バイエルン側も反論するなど、批判の応酬が展開されていた。
ただ、その中で迎えるであろうDFBポカール決勝のバイエルン戦でも同監督はフランクフルトのことのみに集中しているに違いない。果たしてこのクロアチア人指揮官は1987/1988シーズン以来の主要タイトルを“置き土産”にフランクフルトに別れを告げることができるのだろうか。
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