近年は栄光の黄金期から、かけ離れていた古豪が帰ってくるかも知れない。第22節の試合で疑惑のゴールながらも貪欲に勝利を欲したミランが強豪であるラツィオと対戦し、勝利を挙げている。28日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じた。
ミランの選手たちはこの試合、8試合負けなしのラツィオを本拠地に迎えた。しかしミランは当初の予想を完璧に裏切る試合を見せた。この勝利により、ヨーロッパリーグ出場権の6位が一段と近くなったことになる。
ミランはここ何試合でその復活の兆しが見られているということは報じられていた。しかしいずれも強豪クラブとの対戦ではなく確証が得られないものであった。そのためこのラツィオ戦での勝利は精神面的にも大きな意味を持つ。
確かに黄金期のような華やかさはないかもしれない。しかしミランはこの試合走りつづけ、そして苦しい時間をあまり作らず勝利した。結果的には失点をクトローネの得点の5分後に許していること以外は及第点といっていいかも知れない。
この試合は両雄ともに全力を尽くし、バランスの取れたとても素晴らしい試合であった。しかし残念ながら試合の初得点であるパトリック・クトローネの得点にはハンドの疑惑がある。
このことが気に食わないのか、試合後にインザーギ監督は同選手にたいして文句を言っている姿がTVに映されている。しかし主審はその事実を確認しておらず、VARもそれを認識していなかった。これが覆った可能性はまずなかっただろう。
得点ランキング首位を走るイタリア代表FWチーロ・インモービレをラツィオが欠いてたのは事実だ。しかし何にせよこの勝利をもぎ取ったことはこれからのミランのさらなる復調の助けになるだろう。
コッパ・イタリアの準決勝で両クラブはまたぶつかり合う。その試合も31日とすぐ近くだ。ラツィオのインモービレが復帰し、リベンジをするのか。それとも復活の古豪が貪欲に勝つのか。予想が難しい試合だが、この第22節の試合同様素晴らしい試合になることを期待したい。
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