ブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルト所属の日本代表DF伊藤洋輝には、プレミアリーグ(イングランド1部)トッテナム・ホットスパーやセリエA(イタリア1部)ナポリなど複数クラブからの関心が報じられている。一方、シュツットガルト幹部は同選手の慰留に自信をのぞかせているが、現地メディアが幹部の発言に厳しい意見を投げかけている。
伊藤は2021年6月にジュビロ磐田からシュツットガルトへ移籍。海外挑戦1年目からレギュラーに定着すると、2022/23シーズンもセンターバックの主力選手としてブンデスリーガでほぼ全試合先発出場。2部3位ハンブルガーSVとのプレーオフでも2試合ともにスタメン出場し、シュツットガルトのブンデスリーガ残留に大きく貢献している。
ブンデスリーガでコンスタントにプレーしているだけに、伊藤に対する関心報道は絶えない。すでにアンジェ・ポステコグルー新監督率いるトッテナムやナポリが移籍先候補に挙がっていたが、先月末から今月はじめにかけてはRBライプツィヒやリーグアン(フランス1部)オリンピック・リヨンの専門サイトが自クラブに伊藤獲得を推奨している。
そんな中、シュツットガルトのファビアン・ウォールゲムートSD(スポーツディレクター)はドイツ誌『キッカー』のインタビューに対応。伊藤の去就について問われると、以下のようにクラブの中長期ビジョンを示している。
「(現有戦力の維持においては)我々の信頼に関わることだ。強い個性を持った野心的な若手選手を引き留め、彼らを中心に未来のあるチームを構築するという我々の戦略は本気だ」
しかし『キッカー』はウォールゲムートSDのコメントに対して「大半の若手選手は、一定の時間もそうだが、何よりも安定した環境を必要としている。毎週のように残留争いをするクラブでは、それはほとんど不可能だ」と見解を示している。
シュツットガルトは2021/22シーズンにつづき、2022/23シーズンもブンデスリーガ残留争いに巻き込まれた。プレーオフでの勝利により辛うじて残留したものの、伊藤ら成長著しい選手の引き留めは困難とみられている。
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