スコットランド1部セルティックを率いていたアンジェ・ポステコグルーは先月、プレミアリーグ(イングランド1部)トッテナムの監督に就任。日本人選手を高く評価している指揮官であるだけに、セルティック所属FW古橋亨梧やMF旗手怜央にもトッテナム移籍の可能性が取りざたされている。しかし現地では、両選手の移籍報道に対する懐疑的な見方が広まっているようだ。
古橋は2021年7月にヴィッセル神戸からセルティックへ完全移籍。2022/23シーズンはスコットランド1部リーグで28ゴールをマークするなど、絶対的ストライカーとして活躍している。また旗手は昨年1月に川崎フロンターレからセルティックへ完全移籍し、セルティックと2025年6月までの複数年契約を締結。海外挑戦1年目の2021/22シーズンからレギュラーに定着すると、今季は公式戦45試合の出場で9ゴール11アシストをマーク。古橋とともにリーグ連覇やスコットランド3冠達成に貢献した。
古橋の移籍先候補には、トッテナムやバーンリーなどプレミアリーグの複数クラブが浮上。一方、英メディア『フットボール・インサイダー』は、同選手とセルティックが契約延長交渉を行う可能性を報道。選手サイドの意向について「セルティックでの現状に満足している。今後数週間は急いで決断を下すつもりはない」としている。
一方、旗手については古橋と同じく「トッテナムの補強候補だ」と複数の英メディアが再三にわたり報道。先月末にはアラビア紙『オカーズ』が「サウジアラビア1部アル・イテハドが旗手獲得に近づいている」と伝えていたが、同選手の代理人が中東移籍の可能性を否定したという。
英メディア『スカイスポーツ』のマイケル・ブリッジ記者は3日、ポステコグルー監督体制におけるトッテナムの補強戦略を考察。同メディアの「ポステコグルー監督はセルティック所属選手を欲しがっているのだろうか?」という問いに対して以下のような見解を示している。
「私の考えでは、それは現時点では議題にはなっていない。ポステコグルーのアジア市場に関する知識によって、セルティックでの1年目が輝かしいシーズンとなり、最終的にはライバルを圧倒した」
「ポステコグルーとともに成功を収めた古橋、旗手、ジョッタは、監督交代に動揺しているだろう。全員がより高いレベルでプレーするための能力を備えているように見えるが、彼らがトッテナムに必要なレベルであるかどうかは別の問題だ」
なおトッテナムは、すでにレスター・シティからMFジェームズ・マディソンを獲得したほか、サイドバックやゴールキーパーでも新戦力を迎え入れている。FWハリー・ケインにバイエルン・ミュンヘン移籍の可能性が取りざたされている中、日本人選手の獲得に乗り出すか注目が集まる。
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