Jリーグ 鹿島アントラーズ

鹿島社長が鈴木優磨ゴール取消し巡り提言も。U20W杯で観客にVAR判定説明

鈴木優磨(写真中央) 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズの小泉文明代表取締役社長は先日、明治安田生命J1リーグ第13節名古屋グランパス戦におけるFW鈴木優磨のゴール取り消しに言及。日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長に対して、観客にむけたVAR(ビデオアシスタントレフェリー)判定の説明を提言していたが、FIFA U20ワールドカップの試合ではすでに実施されている。

 今月14日に国立競技場で開催された名古屋戦では、前半12分にMF樋口雄太のコーナーキックから鈴木が頭で合わせてゴールネットを揺らした。しかしVARが介入すると、主審はペナルティエリアでの競り合いで鈴木がMF稲垣祥を倒したとして、ファウルと判定。ゴール取り消しで試合再開となっていた。

 また小泉社長は名古屋戦翌日に自身のツイッターアカウントを更新。「昨日のVARについて、判定は別としてお客さま目線で見ると何で取り消されたのか理由が分からなくて、終始モヤモヤした空気だったり冷めた感じになってしまいますよね」

 「野球や相撲ではマイクで説明してるわけで、OFRの時は説明しても良いような気がしてます。昨日田島会長にはお伝えしました」(原文ママ)と、OFR(オンフィールドレビュー)が適用された時に観客への説明が必要だと訴えている。

 一方、20日に行われたU20W杯のアルゼンチン代表対ウズベキスタン代表では、1-1で迎えた前半27分にウズベキスタンの選手が左サイドでのパス交換からペナルティエリアに侵入。アルゼンチン代表のディフェンダーがスライディングタックルで突破を阻止した際、ウズベキスタンの選手が倒れると主審はファウルと判定。しかしVARが介入すると、主審はOFRを実施。RRA(レフェリーレビューエリア)での映像確認を終えると、マイクを使って「No Penalty(PKなし)」と観客に向かって説明し、試合を再開したのだ。

 U20日本代表も参加している国際大会で、より観客に配慮した取り組みが実施されているサッカー界。Jリーグでも主審による判定内容の説明が求められる。