ヴィッセル神戸は今月19日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)東地区グループステージ第2節で傑志(香港)と対戦し、2-1で勝利した。このヴィッセル神戸の今季初勝利に米メディア『ESPN』も注目している。
ヴィッセル神戸は今季ここまでJ1リーグ10戦未勝利と苦戦。ミゲル・アンヘル・ロティーナ氏を招へいしたものの、今月10日のセレッソ大阪戦でも0-1と敗れていた。またACLグループステージでは上海海港(中国)、傑志(香港)、チェンライ・ユナイテッド(タイ)と同組に。タイ・ブリーラムでの集中開催となっていたが、上海海港のACL参加辞退により6試合中2試合が開催中止となった。
傑志戦では元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(37)を欠く中、15分にMF郷家友太(22)が先制点をあげると、1-0で迎えた85分にはMF井上潮音(24)が追加点をマーク。後半アディショナルタイムに1点差に詰め寄られたものの、傑志の反撃を振り切って勝利した。
『ESPN』は「イニエスタ不在のヴィッセル神戸、AFCチャンピオンズリーグで息つく暇もなく活躍」という見出しのもと、ヴィッセル神戸にとってACL初戦勝利が意味することについて解説している。
今季ここまでの苦戦ぶりについて「アンドレス・イニエスタ、ボージャン・クルキッチ、大迫勇也、セルジ・サンペール、武藤嘉紀など、日本だけでなくアジアでも屈指のスター選手を抱えるヴィッセル神戸だが、J1リーグ開幕からの10試合では、なぜか未勝利だ。控えめに言ってもヴィッセル神戸にとってこれまでで最も残念なシーズンスタートとなっている」と説明。
ACL初戦で勝利したことについて「ヴィッセル神戸はACLに全力を注ぐべきだろう。ACLは彼らが今年何かを成し遂げるためにやり直す機会だ」とACLの重要性について見解を述べた上で「この結果はミゲル・アンヘル・ロティーナ監督にとって、今後につながる土台となるだろう。彼は豪華なメンバーを揃えながらも、すでにすべてがうまくいっていないことに気付いている」とロティーナ新監督にとって大きな意味を持つと主張している。
そして次節・チェンライ・ユナイテッド戦にむけてヴィッセル神戸に求められることとして「金曜日に行われるチェンライ・ユナイテッドとの次の試合で、ある種の平穏な生活を取り戻すための新たな一歩を踏み出すことができる」
「(傑志戦の勝利で)とりあえず、一息ついた。しかし、ヴィッセルにはまだやるべきことがたくさんある。それは、これまでの失意から回復することだ」と説明している。
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