FIFAワールドカップ・ロシア大会で日本代表を指揮した過去を持つ西野朗氏は、どうやらタイ国内クラブから監督就任の打診を受けているよだ。2日、タイ『Thairath』など複数メディアが伝えている。
西野朗氏はガンバ大阪やヴィッセル神戸、名古屋グランパスを率いた後、2018年4月にバヒド・ハリルホジッチの解任を受けて日本代表監督に就任。準備期間が短かったにもかかわらず、ロシアW杯でベスト16という成績を残したいる。そして、ロシアW杯終了後に日本代表監督を退任すると、2019年7月にU-23チームと兼任する形でタイ代表監督に就任していた。
しかし、タイ代表はFIFAワールドカップ・カタール大会のアジア2次予選で苦戦を強いられると、今年6月のUAEにおける集中開催で格下であるインドネシア相手にドロー。その後、UAE戦とマレーシア戦で敗れ、グループ首位のUAEから9ポイント差をつけられた4位に終わり、2次予選敗退という結果に。タイサッカー協会(FAT)はこの結果を重く受け止め、7月末に西野朗監督の解任を公式発表していた。
そんな西野朗氏はおよそ3カ月間にわたり無所属状態である中、今月2日夜にスワンナプーム国際空港から日本にむけて出発したとのこと。空港にはタイ代表でともに仕事をした一部の選手が駆けつけ、同氏との記念撮影を行っている。
また、現地メディアの報道によると、現時点では西野朗氏にタイ国内クラブからのオファーが届いていないものの、今後オファーが届いた場合は前向きに検討する可能性があるようだ。
なお、西野朗氏はタイ代表監督解任後、タイ代表のアシスタントコーチを務めていたイサラ・スリタロ氏をはじめカタールW杯アジア2次予選を戦ったコーチングスタッフとともに、タイのアマチュアリーグに所属するクラブの視察に訪れていた。タイ国内での知名度を得た同氏は、果たして再び仕事でタイに行くことになるのだろうか。
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