公益財団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は24日、緊急事態宣言発令による行政機関からの要請により、明治安田生命J1リーグ第12節・セレッソ大阪対ガンバ大阪(大阪ダービー)をはじめJ1リーグ3試合、YBCルヴァンカップ2試合、J2リーグ2試合がリモートマッチ(無観客試合)となったことを公式発表している。
日本政府は23日夕方、新型コロナウイルス感染の再拡大を受けて東京都、大阪府、京都府、兵庫県の1都1府2県を対象に緊急事態宣言を発令。Jリーグは大阪府をはじめ自治体からの要請を受けたことにより、関西圏で4月25日から5月11日まで開催される公式戦をリモートマッチとしている。
また、Jリーグの村井満チェアマンは今回のリモートマッチ開催について「昨日、東京都、大阪府、京都府、兵庫県に対し政府より緊急事態宣言が出されました。新型コロナウイルス感染症を罹患された方々へ心よりお見舞い申し上げますとともに、皆さまも、一層の感染予防を心掛けていただければ幸いです」
「このたびの政府の「ゴールデンウィークの人流も想定した極めて強い抑制が必要」との見解を受け、地域の医療インフラや市民の健康を守ることを最優先におくべきステージにあるとの理解のもと、緊急事態宣言が発出されている区域においては、政府の方針に沿ってリモートマッチで開催いたします」
「Jリーグは、ファン・サポーターの皆さまとともに試合を開催していくことを基本思想とし、リーグ・クラブが一丸となって感染対策を徹底しながら運営してまいりました。昨年のリーグ戦再開以降、制限付きの応援スタイルなどのガイドラインを遵守いただいたことで、約1,300試合をお客さまとともに開催することができました。改めて、多大なるご協力に感謝を申し上げます」
「これまで専門家から頂戴した知見や多数の試合運営を通じて、Jリーグには、安心・安全な観戦環境をご提供できるノウハウが蓄積されていると自負しております。皆さまには継続して、スタジアムでの温かい拍手で選手を後押ししていただきたいと思っておりましたが、対象試合の会場には足を運んでいただけないこととなり、力不足を大変心苦しく思っております。今はまず、ご自身と周囲の皆さま方の健康維持を大切にしていただき、引き続き、お互いの健康を守り合いながらスポーツ観戦を楽しむ文化の醸成に、ご協力をよろしくお願いいたします」
「緊急事態宣言の対象ではない地域におきましても、座席の間隔をあけて観戦いただくために来場人数の上限を設定し、観戦時の直行直帰へのご協力をお願いするなど、自治体と緊密な連携のうえで感染状況に応じて必要な対策を加えながら、更なる感染拡大防止に努めていく所存です。なお、選手に対する新たな対策としまして、4月20日より、感染の兆しが見られた場合に試合当日にも検査を行い、陰性が確認されたメンバーで試合を行うオンサイト検査を導入し、安心・安全にプレーができる環境を整備してまいります。最後になりますが、新型コロナウイルス感染症対策に懸命にご尽力いただいております医療従事者の方々をはじめ、多くの皆さまに心より御礼申し上げます」とコメントを残している。
なお、今回の緊急事態宣言によりリモートマッチとなる対象試合は以下の通りとなっている。
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・明治安田生命J1リーグ
第12節 ヴィッセル神戸対サンフレッチェ広島(5月1日15時 ノエビアスタジアム神戸)
第12節 セレッソ大阪対ガンバ大阪(5月2日15時 ヤンマースタジアム長居)
第13節 ガンバ大阪対川崎フロンターレ(5月8日18時 パナソニックスタジアム吹田)
・YBCルヴァンカップ グループステージ
第4節 ヴィッセル神戸対大分トリニータ(4月28日18時 ノエビアスタジアム神戸)
第5節 ヴィッセル神戸対FC東京(5月5日15時 ノエビアスタジアム神戸)
・明治安田生命J2リーグ
第11節 京都サンガ対愛媛FC(5月1日14時 サンガスタジアム by KYOCERA)
第13節 京都サンガ対モンテディオ山形(5月9日14時 サンガスタジアム by KYOCERA)
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