1月の移籍市場でアトレティコ・マドリードへ移籍するのではないかと噂されている、パリ・サンジェルマンのウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニ。すでに2年半契約で個人合意に至ったと報じられているが、PSGの姿勢は明らかとなっていない。
PSGのサポーターから強く愛されているカバーニ。今シーズンは夏に加入したマウロ・イカルディの活躍もあり、出場機会が減っている。しかし、サポーターからの支持は強く、出場した試合では一層の声援が送れらている。
今回は、そんなカバーニをアトレティコが獲得すべき3つの理由をご紹介する。
戦術の幅が増える
今シーズンのアトレティコは、ディエゴ・シメオネ監督の代名詞でもある4-4-2をメインに戦っている。2トップでの起用を得意とするストライカーが多いことはもちろんだが、3トップなどを採用した場合に脅威となれるサイドアタッカーがいないことも1つの要因だろう。トマ・レマルもビトーロも最前線で目立った活躍ができていない。
そこでカバーニだ。同選手はサイドでのプレー経験も豊富で、3トップにも対応できるストライカーだ。また、守備的な貢献度も高い選手であり、サイドバックと挟み込んでの守備も苦としない運動量と備えている。
2トップを基本路線にすることは問題ないだろう。カバーニは2トップでの起用を得意とする選手であり、特にウルグアイ代表ではそれを証明している。起用されたポジションによって様々なタスクをこなすことのできるカバーニは、アトレティコにとって重要なピースとなるだろう。
攻撃の選択肢が増える
前述した戦術の幅にも少し被ってくる部分ではあるが、カバーニを獲得すれば、間違いなく攻撃の幅が広がるだろう。現在のアトレティコは4-4-2、もしくは中盤がひし形の4-3-1-2を使い分けて戦っている。深い位置でブロックを形成することと、そこからのカウンターや奪ってからの組み立てをスムーズにできるシステムだ。
前線2人のストライカーは中盤やそれ以外の選手と事前にリンクしておくことで、相手の攻撃中も相手DF陣にプレッシャーを与えることができる。アルバロ・モラタ、ジエゴ・コスタ、ジョアン・フェリックスの3選手がこの役割をこなすことができている。
ただ、ここにカバーニが加わることで前線に深さが生まれるのは間違いない。1.5列目や2列目でもプレー可能で、ジョアン・フェリックスの攻撃力をより活かすこともできる。また、ディフェンスラインの裏を取るプレーとポストプレーの両方の選択肢を高いレベルでこなせるため、どのFWと組み合わせても腐ること場面は少ない。
シメオネのスタイルに合致する
カバーニはピッチ上で凄まじい献身性を見せる選手だ。サポーターから愛されている理由の1つであり、アトレティコが選手に求める大きな要素の1つだ。バルセロナに移籍したアントワーヌ・グリーズマンも、効果的なディフェンスで前線からチームを支えていた。
また、性格も温厚でチーム内での取り決めに反抗することもない。ズラタン・イブラヒモビッチとPSGでともにプレーしていたときは、不満を抱えながらもサイドでの起用に応えていた。チームのためにプレーできる貴重な選手だ。
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