
10月24日にメルカリスタジアムで開催されたJ1リーグ・鹿島アントラーズ対柏レイソルでは、試合後に一部の鹿島サポーターがアウェイエリアの出口を封鎖。一時、柏サポーターがスタジアムに閉じ込められる事態となったが、鹿島は28日までに声明を発表していない。そんな中、両チームの過去の対戦で物議を醸した“大旗事件”が再びクローズアップされている。
2008年9月20日に行われたJ1リーグ第25節の柏対鹿島では、アウェイの鹿島サポーターが大旗の竿を振り回して柏の選手に当て、プレーを妨害。日立柏サッカー場(現・三協フロンテア柏スタジアム)で起きたこの騒動は、通称「大旗事件」として知られている。選手の安全を脅かしただけでなく、試合前後にもサポーター同士のトラブルが発生し、Jリーグの試合運営や観戦マナーをめぐる問題に発展した。
事件が起きたのは前半33分ごろ。柏のコーナーキックの場面で、鹿島側のゴール裏から伸ばされた応援旗の竿が、キッカーのMFアレックスに接触した。さらに、同36分には別のコーナーキックの場面でも、MF栗澤僚一に対して旗を向ける妨害行為があったとされる。試合は一時中断し、警察官約70人が駆けつける事態となった。
トラブルはピッチ上だけにとどまらなかった。試合前には入場時のいざこざから柏サポーターが唇を切る事態が発生。試合終了直前には、柏側のゴール裏に入り込んだ鹿島サポーターをめぐって衝突が起き、鹿島のサポーターが額を4針縫うけがを負ったと報じられている。応援をめぐる対立が、観客の安全を脅かす深刻な騒動へと拡大したのである。
事件翌日の9月21日、鹿島は柏と協力して関係者を特定し、選手への妨害行為に関与したサポーターに対し、ホーム・アウェーを問わず公式戦の無期限観戦禁止処分を通達した。さらに追加処分として、アレックスと栗澤に旗竿を向けた2人が無期限入場禁止となり、鹿島サポーターによる最前列での大旗を使った応援も禁止された。Jリーグは鹿島に制裁金100万円、柏に制裁金200万円を科している。今回のメルカリスタジアムにおける事案を受けて、ネット上では「大旗事件」に関する動画が拡散している。
なお、鹿島は28日にAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)浦項戦を開催。この浦項戦までにクラブや小泉文明代表取締役社長は、柏戦での事案に一切触れていない。
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