
対戦相手よりも重要な試合会場
W杯の組み合わせでは対戦相手に注目が集まりがちだが、今大会に関しては試合会場が明暗を握っていると言っても過言ではない。特に、標高が高いメキシコシティやグアダラハラ、モンテレイ、そして気温や湿度の厳しいアメリカのテキサス州ヒューストンは避けたい会場だ。
メキシコが入るグループAでは、すべての試合がメキシコ国内で開催されるため、酸素濃度の低い高地でプレーすることが強いられるほか、ホスト国の大声援を浴びながら戦わなければならない。それゆえ、グループAに入ったチームは高地トレーニングで酸素運搬能力を高めるなど、事前の準備強度が勝敗に直結することになるだろう。

天国の組み合わせとは?
一方で“天国の組み合わせ”と思えるのは、どんなグループだろうか。
ポット1:カナダ代表(同27位)
共同開催国のカナダ代表は、日本にとって理想的な組み合わせと言える。カナダはレッドブル・ザルツブルク(オーストリア1部)やRBライプツィヒ(ドイツ1部)、リーズ・ユナイテッド(イングランド1部)での指導経験を持つジェシー・マーシュ監督が率いている。また、DFアルフォンソ・デイヴィスやFWジョナサン・デイビッドなど有力選手が揃っているほか、サポーターの大声援もチームを後押しするだろう。日本代表は過去4度対戦しており、3勝1敗と相性が良い相手である。
ポット3:南アフリカ代表(同61位)
南アフリカ代表も比較的戦いやすい相手といえる。2010年の南アフリカW杯では、ホスト国として史上初めてグループステージ敗退を経験した。チームの中心は、バーンリー(イングランド1部)所属のFWライル・フォースターやポーツマス(イングランド2部)所属のMFルーク・ルルーなどで、アフリカ特有の高い身体能力を持つ選手が揃う。日本は過去1度対戦しており1分け。しかし、史上最強とも呼び声が高いスカッドを揃える日本代表にとって、ポット3の中では比較的やりやすい相手と言えるだろう。
ポット4:ハイチ代表(同84位)
ハイチ代表も“天国の組み合わせ”の候補だ。北中米W杯予選では、2014W杯でベスト8まで勝ち進んだコスタリカ代表や、過去3度W杯に出場しているホンジュラス代表、近年勢いがあるニカラグア代表らと競った厳しいグループを首位通過した。チームの中心はエースストライカーのFWデュカン・ナゾンで、最終予選第2戦では0-2から後半に投入され、ハットトリックの大活躍で3-3の引き分けに持ち込むなど勝ち点獲得に大きく貢献した。日本とは2017年に1度対戦経験があり、FW杉本健勇やMF香川真司らのゴールで3-3と引き分けている。ヨーロッパ勢と比べ、ハイチは望ましい相手と言えるだろう。
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